コラム
“中学受験”に見る親と子の姿
中学受験、小6秋なのに志望校が決まらない! 焦った母が取った行動と待ち受けた“サプライズ”
2023/09/23 16:00
さらに、愛華さんと友美さんには、こんなうれしい“サプライズ”が待っていた。
「校門のところまで連れて行ってもらったので、少し様子を見て帰ろうとしたんです。そしたら、その子たちが『ちょっと、ここで待っててください』とどこかに走って行き、しばらくすると、先生と一緒に戻って来て……。そうしたら、先生がニコニコしながら『ようこそ、おいでいただきました』とごあいさつしてくださり、『よろしければ、校内を少し、ご覧になりませんか?』と。志望校が決まらずパニックになっていたあの頃、まさかそんなことを言ってくださるとは思わなくて、本当に感動したんです。今でもそれを思い出すと涙が……」
この出来事で、心が一気にS学園に引き寄せられたという愛華さんと友美さん。帰りに先生から受け取ったS学園恒例「生徒からの受験生応援メッセージカード」を机の上に大切に飾り、その日から、真剣にS学園の過去問に取り組むようになったという。
結果はもちろん合格。愛華さんは今、学園生活を満喫しているそうだ。
中学受験は高学年になればなるほど、勉強が忙しくなってくるので、親も子も学校を回る余裕がなくなってしまう。しかし、できれば、実際に学校を訪ねてみてほしい。
すべての学校が急な来訪を歓迎するわけではないので、公式な学校説明会に行くのが一番ではあるが、友美さん親子のようなケースも実は少なくはない。赤い糸を手繰り寄せるきっかけになる可能性も十分あり得る。中学受験は、机上で考えるだけではなく、“実際に動く”ということも意外と大事だと思う次第だ。
最終更新:2023/09/23 16:00