King&Prince・永瀬廉と高橋海人、ファンも割って入れない“ニコイチ感”の妙味【ポポロ9月号レビュー】
最後は、キンプリが登場する「もしもふたりが“スパダリ”だったら(ハート)」を見ていきましょう。この“スパダリ”とは、仕事をバリバリこなしながら、家族をなによりも大切にするスーパーダーリンという意味だそうです。
永瀬廉が家庭的なダーリン像、高橋海人が仕事人なダーリン像をそれぞれ表現しているのですが、いやいやいや、1人でその併せ持っていてこそのスパダリなのでは? とツッコまざるを得ません。
「スパダリ度チェックリスト」もすべて家事と家計管理に関する質問で、永瀬の家に調理器具がないこと、高橋はアイロンがけをクリーニングにお任せしているなど、2人のかなり詳細な生活事情が知れる一方、「ポポロ」におけるスパダリとは一体……という疑問が膨らむばかり。高橋に至っては「“スパダリ”ってなに? 『スーパーだりぃ』ってこと?」と話しており、編集部もタレントも、スパダリに手探り状態というスリリングな企画になっています。
というか、スパダリうんぬんではなく、この企画で注目したいのは、れんかいの双子っぷりではないでしょうか。先の「スパダリ度チェックリスト」では、2人とも10問中5つに「YES」と回答しており、「おたがいのスパダリ度は?」も「★3」と同じ評価をつけていたんです。タレントとしてのキャラ立ちを考えると、どちらかのスパダリ度が高く、どちらかが低い……というのが正解なのでしょうが、ぴたりと合ってしまうなんて、さすがファンに双子と呼ばれるれんかいです。
しかしその一方で、料理が好きな高橋とまったくやらない永瀬、きれい好きな永瀬と片づけが嫌いな高橋というように、それぞれの苦手なところを補い合える関係ということも伝わってきました。5人グループで、メンバーの過半数が一斉に脱退するという事態に見舞われたキンプリですが、れんかいはこのニコイチ感で、これから快進撃を見せてくれるのではと期待が高まります。
永瀬と高橋のガチ恋オタク向けの読み物かと思いきや、この2人の間にはファンすら割って入れないという事実を突きつけられる良企画でした。