【薬剤師監修】クサイ足の原因はムレだけじゃない! 悩める女性のニオイ対策4選
つーんとするような、足の不快臭。靴をずっと履いていると足指の間がムレて、「私のニオイ、大丈夫かな?」と気になってきませんか。周囲に「クサイ」と思われているのではないかと考えると、ますます不安になってしまうかもしれません……。今回は、足のニオイの原因について解説し、不快なニオイの対処法を薬剤師の竹田由子さんに紹介してもらいました。
1. 足のニオイの主な原因3つ
足のニオイの原因は、足の皮膚にいる雑菌が汗や古い角質などを食べて、分解したときに発生する「イソ吉草酸」や「酢酸」などのニオイ物質です。特に、次の3つの原因によって雑菌の活動が活発になると、足のニオイが強まると考えられています。
<足のニオイを悪化させる3つの原因>
・ムレ
・角質層
・緊張性の汗
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1‐1. ムレ
足の裏は汗腺が多く、汗をかきやすい部分です。そのため、靴や靴下を履きっぱなしにしていると高温多湿になりやすいのです。
高温多湿な環境は、雑菌にとって繁殖しやすい環境といえます。ムレた足にたっぷりと繁殖した雑菌が、汗などを分解してニオイの原因物質を発生させてしまうのです。
1‐2. 角質層
角質(角質細胞)が層状に重なった部分のことを「角質層」といいます。足の裏は、体のほかの場所に比べて角質層が厚いのが特徴。自分の体重を支えたり、歩行の刺激に耐えたりするため、バリア機能を担う角質層が厚くなっているのです。
角質層にある角質は、古くなると剥がれ落ちていきます。しかし、足指の隙間などは構造的に洗い残しが生じやすいため、古い角質などの汚れが溜まりやすいのです。雑菌のエサとなる角質汚れが溜まっていると、雑菌の繁殖しやすい環境になってしまいます。
1‐3. 緊張性の汗
緊張したときにかく汗も、足のニオイの原因となります。緊張すると自律神経の一種である「交感神経」が優位になり、汗腺から汗が分泌されます。
汗そのものが雑菌に分解されてニオイの原因になるだけでなく、発汗により足がムレると雑菌が繁殖しやすくなるため、足のニオイがさらに強まりやすい環境になってしまうのです。