コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第658回】

広末涼子、同事務所の“後輩女優”田中みな実をスルーのワケ! 「女性セブン」の興味深い考察

2023/07/11 21:00
神林広恵(ライター)
「女性セブン」7月20日号(小学館)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 山下達郎には本当にガッカリだ。音楽プロデューサーで作詞家の松尾潔氏がジャニー喜多川氏の性加害についての山下のスタンスをツイートし、山下はラジオ番組で反論をしたが、ジャニー氏の性加害を臆測扱いしたり、知らないなどと自己保身に走る始末。挙句、逆ギレのように「(自分を批判する人には)私の音楽は不要」などと口走ったのだ。醜悪な自己保身の塊だった。

第658回(7/6〜7/11発売号より)
1位「広末涼子vs田中みな実 戦慄『女優下剋上』生き残り衝突」(「女性セブン」7月20日号)
2位「山田裕貴 西野七瀬『30才までに結婚したい』半同棲撮」(「女性セブン」7月20日号)
参照「山田裕貴 国民的アイドルが妬くモテ素顔」(「週刊女性」7月25日号)
参照「山田裕貴『共演NGに「らんまん」志尊淳』」(「女性自身」7月25日号)
3位「山里亮太『コメント拒否』で見えた、タレントMCの“限界”」(「週刊女性」7月25日号)

 いまだ話題の広末涼子不倫問題だが、「女性セブン」の特集の切り口が面白い。広末は不倫騒動後、これをスクープした「週刊文春」(文藝春秋)に直接電話して事務所への不満を吐露したことが話題になったが、今回「セブン」は広末が文春に語ったある発言に注目した。“あの人物がいない”と。その部分とは以下のもの。

「私の大好きな戸田恵梨香だったり、唐田(えりか)だったり、(有村)架純ちゃんだったりを守っていけるのかって思ったときに凄く不安になった」

 広末が名前をあげたのは所属事務所「フラーム」に所属する後輩女優たちで、現在の事務所の姿勢、マネジメント力では彼女たちを守れないと訴えたのだが、しかし「セブン」は、その中に“田中みな実がいない”“田中みな実がスルーされている”と指摘しているのだ。

 なるほど、確かにそう言われてみればそうだ。そして「セブン」はその理由をいろいろ探り、かつ広末との対比も試みているのだが、それらもまた、なかなか興味深い。

 まず田中はTBSアナから独立し、現在、女優としても大活躍中だ。しかし女優としては駆け出しとの意識から、ストイックな努力を惜しまない。一方、広末はかつての結婚出産を仕事から逃れるためだと語っている。2人の生き方は対照的だというのだ。

 さらに田中はお偉いさんには従順だが、現場スタッフや裏方には冷淡な態度を取るという。それも広末は気に入らない。さらに広末自身に加え、名前を挙げた3人の女優たちも10代で芸能界に入り女優として名をなしたが、田中は別の道から入ってきたので生粋の女優ではない。そんな数々の根拠から「セブン」は広末が田中の名前を挙げなかった理由をこう解説する。

「かつて、田中さんは“憧れの女優さんは広末涼子さん”と周囲に話していましたが、広末さんからしたら“一緒にしないで”という気持ちなのかもしれないです」(芸能関係者のコメント)

 これまたなるほど。しかも無期限謹慎中の広末に対し、田中はまさに飛ぶ鳥を落とす勢い。下剋上も近いというのが「セブン」の見立てらしい。

 田中の名前がなかっただけで、2ページの考察記事を作ってしまう「セブン」、ある意味すごい。スクープなどネタはなくても、こうして芸能記事は作られるという模範のような記事だから。内容も説得力があるしね。しかし、なぜか記事には“所属事務所”とあるだけで、フラームという事務所の名称明記はなし(スルーされている)。何か事情でもあるのか――。

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