市川猿之助“心中事件”とセクハラスクープの関係を否定しようとする「女性セブン」の珍説
親に叱られることが耐えられないから一家心中? いやいや、無理がありすぎでしょう。そもそも猿之助の父親・段四郎は病で介護が必要であり、事態に対しどの程度の認知があったかも不明だと報じられている。しかも2012年の猿之助襲名の際のエピソードとして、襲名することを父親に相談せず直前になって「襲名するから」の一言で済ませたこと、また伯父の猿翁を尊敬していたが実父を軽んじている様子があったことなどが伝えられている。母親は矍鑠(かくしゃく)としていたというが、それにしても、歌舞伎界の大スターであり自他共に認める“賢い男”が“親に叱られる”という理由で一家心中なんて。「セブン」による珍説としかいいようがない。
実際、猿之助は逮捕後に「私に関する記事が週刊誌(女性セブン)に掲載されることを両親に話したところ、家族会議が行われて『みんなでさよならすることにした』」と供述したと報じられている。もう観念しようよ、「セブン」。堂々とスクープの手柄を誇ろうよ。プライドが高い猿之助は、自分の悪行、恥部をさらけ出されることがよっぽど耐えられなかったんだよ。常人には理解できないほどのプライドだったんだよ。
キャンドル・ジュン氏の“非通知攻撃”
先週、広末涼子の夫のキャンドル・ジュン氏の暴行、不倫スキャンダルをスクープした「週刊女性」。今週も第2弾を放っているが、いろんな意味で面白かった。
先週は元スタッフがキャンドル氏から暴行を受けたこと、また新入社員の女性と不倫していたことを報じた「週女」。そんな「週女」編集部には報道直後から元スタッフや関係者などからタレコミが相次いだらしい。スクープの連鎖だ(笑)。そして今週は、それらタレコミを元に、元スタッフや友人など3人による告発が誌面を飾っている。
それらをまとめると、キャンドル氏の暴言やモラハラは男女関係なく行われ、男性には殴るなどの暴行もあったこと。労働も長時間で報酬は少ないこと。そのため精神的に追い込まれて辞めていったスタッフが何人もいるなど、先週の「週女」の告発記事は事実であると証言がなされている。そして、結婚後も女性関係は続き、不倫も事実だとして「周りにいる子で手を出されていない子のほうが珍しいくらい」といった状況だったらしい。さらに、こうしたキャンドル氏の行状は事務所で働いてスタッフほぼ全員が知っている事実だという。
加えて、キャンドル氏の法律違反疑惑も告発される。キャンドル氏は現場で出たゴミなどをスタッフに指示し、事務所近くの川沿いに不法投棄させていたという。だが、こうした証言以上にキャンドル氏の“裏の顔”がわかるエピソードが飛び出した。それが“非通知攻撃”だ。
記事によれば、キャンドル氏は何かあると“非通知着信”をするらしい。
「“非通知”はスタッフ、ジュンさんの親しい友人も被害に遭っています。理由は不明なのですが、そういうところがすごくねちっこいです」(元スタッフAさんのコメント)
かなり怖い。陰湿だ。この“非通知攻撃”は先週、キャンドル氏から暴行を受けたことを告発した男性も受けたという。そしてびっくりするのが、以下のくだり。
「そして信じがたいことに前回、キャンドル氏と電話で話した本誌担当記者に対しても非通知着信が複数入っている」
100%キャンドル氏だとの確証はないが、しかし――。このエピソード、かなり怖い。
芸能界の悪弊がなくならないワケ
最後も広末関連だが、これまた怖い。広末不倫をスクープした「週刊文春」は、6月22日発売号で広末本人が文春記者に電話をかけ、所属事務所への不満を漏らしていた。これに対し、同じタレントである和田アキ子、鈴木沙理奈、藤田ニコルが情報番組で広末を批判した。
理由は皆同じ。“これまで守ってくれた事務所に楯突くのはいかがなものか”という論理だ。怖い。芸能界に巣食う“事務所絶対論”。タレントたちからしてこんな認識だから、事務所を辞めると干されるという悪弊がなくならない。ジャニーズ事務所の性加害が放置される。ギャラをいっぱい搾取する事務所もなくならない。怖い。