じゃなきゃ戦士は名乗れない?

『セーラームーン』声優は「技術で生き残った人たち」――業界内で“勝ち組”といわれるワケ

2023/06/23 21:00
勅使河原みなみ(ライター)
写真ACより

 世界的人気を誇るアニメ『美少女戦士セーラームーン』の新作となる『劇場版「美少女戦士セーラームーンCosmos」』前編が現在上映中だ。シリーズの最終章を描く2部構成となっており、今月30日には後編の公開が控えている。

 少女漫画誌「なかよし」(講談社)で、1992年2月号~97年3月号まで連載された『美少女戦士セーラームーン』(作・武内直子)。92年にはテレビアニメ化を果たし、その後世界40カ国以上の国で放送。ほかにも、ミュージカル、ゲーム、テレビドラマなどさまさまなメディアミックスを展開し、今もなお根強いファンを持つ。

 2012年には、20周年記念プロジェクトが始動。14、15年に新作アニメシリーズ『美少女戦士セーラームーンCrystal』第1、2期が動画配信サービス「ニコニコ生放送」ほかで配信されたのち、地上波でもオンエア。そして16年に第3期を放送後、21年に劇場公開された第4期『Eternal』を経て、今回の『Cosmos』で完結を迎えることに。

 なお、出演声優は『Crystal』制作時点で、主人公の月野うさぎ/セーラームーンを演じる三石琴乃を除いて旧作から一新。今作でも、水野亜美/セーラーマーキュリー役を金元寿子、火野レイ/セーラーマーズ役を佐藤利奈、木野まこと/セーラージュピター役を小清水亜美、愛野美奈子/ セーラーヴィーナス役を伊藤静、ちびうさ役を福圓美里が引き続き演じている。

 『セーラームーン』というと、やはり長年主演を務めている三石の印象が強いが、業界関係者によれば、「脇を固める女性キャストたちも実力派」だという。


「三石は演技のレベルが相当高いため、技術の乏しいキャストで固めてしまうとボロが出ますからね。そういった意味でも新キャストは『三石と並んで演じることができる』レベルの声優たちだと思います。女性声優の寿命は非常に短く、例えば、アプリゲームの関連作品にだけ出演し、そのほかは歌やダンスといったアイドル活動が中心という女性声優は、そのほとんどが30代以降、開店休業状態になってしまう。30代後半から40代前半の新キャストたちは、いわゆる“アイドル売り”を卒業し、技術で生き残ってきたわけですから、声優として『勝ち組』といえるでしょう」(同)

某『セーラームーン』声優、あらゆる男性声優に手を出していた!?

 そんな実力派揃いの『セーラームーン』声優たちだが、中には「男性関係が派手」という裏の顔を持つ人もいるようだ。

「某声優は惚れっぽい性格なのか、過去にあらゆる男性声優に手を出していたとか。年齢を重ね、さすがに落ち着いているといいのですが……」(同)

 また、別の『セーラームーン』声優には、男性声優と真剣交際するも、関係がこじれてしまった過去があるそうだ。

「彼女は別れたことがよほど悔しかったのか、元カレことをあらゆる業界関係者にぶっちゃけていました。彼が女性に対し、どのような振る舞いをしていたのかが、業界内に知れ渡っている状況だけに、彼がこの界隈で次の相手を見つけるのは難しいでしょうね。男性声優にはクセの強い人が多いですが、30代後半から40代前半の現役女性声優も、なかなか気が強い印象です」(同)


 セーラー戦士の“中の人”も、キャラクター同様にタフな一面を持っているからこそ、入れ替わりの激しい声優業界で生き残れたのかもしれない。

勅使河原みなみ(ライター)

独自に集めた情報をもとに、声優に関する記事を執筆しているライター。好きな食べ物は浸し豆。

最終更新:2023/06/23 21:03
いったい誰なのか……