ジャニー氏の性加害問題を“黙殺”する週刊誌2誌は? 誌面にキンプリ登場はその恩恵か
ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏(2019年死去)の性加害問題について、5月14日、現社長・藤島ジュリー景子氏が謝罪動画とコメントを公表。同21日放送の『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)では、MC・東山紀之が所属タレントとして初めてこの件に言及した。これまで同問題は、主に週刊誌や一般紙、ネットニュースしか扱っていなかったが、徐々にテレビやスポーツ紙も取り上げるように。しかし、この状況になっても黙殺を貫くメディアがあるという。
ジャニー氏の性加害問題については、「週刊文春」(文藝春秋)が以前から追及し続けてきたが、ライバル誌にあたる「週刊新潮」(新潮社)は、ウェブサイト「デイリー新潮」含め、この問題に一切触れていない。
「同誌は昭和の時代から、ジャニーズ事務所とは上層部同士の“癒着関係”がささやかれていましたが、特にここ数年は誌面を読んでいるだけで、そのことが如実に伝わってきます。というのも、ジャニーズアイランド社長・井ノ原快彦や、当時、芸能活動を引退してジャニー氏の後を継ぐと発表したばかりの滝沢秀明氏が、それぞれ独占インタビューに登場。その返礼なのか、近年、同誌は基本的にジャニーズタレントのスキャンダルを扱わないようになっています」(スポーツ紙記者)
そんな新潮社は、ジャニーズ公式カレンダーで「毎年売れ筋グループを担当している」と言われており、23年度版はSixTONES、22年度版はなにわ男子を製作した。
一方で女性週刊誌はどうだろう。「女性セブン」(小学館)と「週刊女性」(主婦と生活社)が、ジャニーズサイドの擁護も取り入れつつ、ジャニー氏の性加害問題を記事化している一方、「女性自身」(光文社)は、誌面、ウェブともにスルーを貫いている。
「各誌とも、版元は毎年ジャニーズカレンダーを発行し、表紙やグラビアにジャニーズタレントが登場する機会も多いのですが、騒動について終始無言に徹しているのは『女性自身』のみ。その“効果”なのかはわかりませんが、4月末の合併号にはKing&Prince全員、5月23日発売の最新号にも高橋海人が表紙とグラビアに登場しています。今年最も重要となりそうな芸能ニュースを一切取り上げないことには、さすがに違和感が残るものの、一方で各テレビが『視聴者からクレームが来るから』という後ろ向きな姿勢で報道しているのに対して、同様のクレームがあるはずの中、『逆に気骨が感じられる』という意見もなくはない。まぁこれも半分皮肉ですが……」(同)
明らかに世情に逆行する一部週刊誌のスタンスは、「ジャニーズとのこれまでの付き合いや義理に加えて、『タレントを出演させた方が旨味がある』という経営上の判断も加味された結果なのでしょう」(同)とのこと。今後この2誌はジャニーズサイドからどのような恩恵を受けるのだろうか。
サイゾーウーマン ジャニーズ情報専用Twitterアカウント「J担しぃちゃん」オープン