【薬剤師監修】見た目が若い人はやっている? 肌の老化を防ぐ「エイジングケアの基本」4選
「いつのまにか、目元にしみが……!」「肌がたるんで、実年齢より老けて見える」
肌の悩みは人それぞれですが、自分の肌の老化に気づいてショックを受けたことがある人も多いのではないでしょうか? 今回は肌が老化する原因や、エイジングケアの重要ポイントを薬剤師の竹田由子氏に紹介してもらいました。
1. 肌の老化が進む3つの原因
まず、肌が老化する主な原因を解説します。
1‐1. 肌の糖化
肌が老化する原因の一つとして、肌の糖化が挙げられます。「糖化」とは、過剰に摂取した糖分がタンパク質などと結合してしまうこと。タンパク質が糖化すると、メイラード反応という化学反応によってAGEs(終末糖化産物)と呼ばれる悪玉物質が生成されます。
このAGEsが肌コラーゲンの弾力性を損なわせたり、肌を黄色っぽくくすませたりするのです。
1‐2. 光老化
日光に含まれる紫外線を浴び続けることにより、肌にダメージが蓄積して起こるのが「光老化」。
紫外線が肌の色素細胞(メラノサイト)を刺激してメラニンを過剰に生成させたり、肌のハリに関わるコラーゲンやエラスチンに悪影響を及ぼしたりするのです。
顔など日光にさらされやすい部分のしみやシワは、およそ8割が光老化によるものだと考えられています。
1‐3. ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンのエストロゲンは、美肌のキープに欠かせないコラーゲンやエラスチンの生成に関わっています。そのため、女性ホルモンの分泌が減少してホルモンバランスが乱れると、肌の老化につながるのです。
個人差はあるものの、プレ更年期と呼ばれる30代半ば頃からエストロゲンが徐々に減少し始めるので、肌トラブルに悩まされる人も増えてきます。
2. 肌の老化防止は食事の改善から
アンチエイジングには、タンパク質、ビタミンなど良質な栄養素をバランスよく摂取することが重要です。
肌のハリに関わるコラーゲンはタンパク質の一種。コラーゲンの材料を体に補うためにも、肉や大豆などからタンパク質を積極的にとりましょう。また、抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンA(β‐カロテン)C、Eなどを、緑黄色野菜やナッツ類などからとるのもおすすめです。