中学受験生の母が、PTA委員に立候補したら……仲良しのママ友とトラブルに!?
PTAの委員・役員決めのトラブルは絶えることがない。基本的には、アンケートで立候補者を募るが、最近耳にしたのが、定員よりも希望者が多い場合に行われる抽選でのトラブルだ。
かつては最初の保護者会の後に開催されていたようだが、現在はコロナ禍の影響から、人が集まるのを避ける傾向にあるために、一部の委員だけで行われるケースが少なくない。その際、本当に公正に決めているのかと、保護者から苦情が出たという。中には、抽選の様子を動画で配信するという対応を取るところもあるそうだ。
まさにママたちにとって重大イベントともいえるPTA委員・役員決め。実際に委員や役員になると、最低でも月1回程度の会議に出なければならないが、休んだ時のために、仲のいいママ友と一緒の委員・役員に希望を出すというケースも聞く。ただ抽選になった場合、必ずしも一緒にやれるとは限らないだけに、その際、気まずい思いをすることもあるだろう。
今回の唯さんのケースだが、香織さんの言い分には納得しかねる一方、長年にわたり、唯さんはうやむやなまま、香織さんに合わせてきた……という面がありそうだと感じた。「PTA委員や役員をやらないで卒業できるかもしれない」という香織さんの話に同調せず、「でも、そうならないときのことも考えておいたほうがいいよ」と諭したうえで、今年度は希望を出すと先に伝えてもよかったと思う。そうしておけば、もしかしたら「一緒に希望を出そう」という話になったかもしれない。
仲良しのママ友と、なんでも一緒にやりたがるママというのは、実際のところ結構いる。ことPTA委員・役員は、それなりの負担を強いられるものだけに、ママ友の意見に流されず、自分はどうしたいのかをしっかり伝えておく――それがママ友付き合いの暗黙のルールといえる。