コラム
“中学受験”に見る親と子の姿
中学受験塾に通うお金がない! それでも第一志望に合格した子が小4からやっていたこととは?
2023/03/26 16:00
春香さんは1年半の勉強の末、見事、志望校の公立中高一貫校に合格。その後、塾にも予備校にも通わず、大学受験を突破し、現在、国立大学の看護学部の3年生。父親が入院生活を送っていた時、お世話になった看護師さんにずっと憧れていたのだそうだ。
「今でも思い出すんですが、あの頃の母はいつ見ても、夜中に勉強していたんですよね。働きながら勉強するなんて大変なのに、全然、 嫌そうじゃなかったのも印象深くって。『ママ、今まで勉強したことなかったから、すごく新鮮!』と言って、ニコニコしていました。いつも『春ちゃん、勉強って楽しいわね』と笑いかけてくれるので、私には『勉強は楽しいこと』って刷り込みがあったようです(笑)」
実は、真理さんは春香さんの受験に負けじと勉強に励み、ある難関資格を取得。今では、その分野の正社員として働いているとのことだ。
中学受験塾の入塾時期が低年齢化しているという話題が取り上げられるたび、早期教育の是非が議論になる昨今。 しかし、中学受験、ひいては子どもの教育において重要なのは、家庭でいかに「勉強は楽しい」という実体験を積ませられるかなのかもしれない―― 春香さんの話を聞いて、そんなことを思った。
最終更新:2023/03/26 16:00