サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」平野レミはデキるビジネスウーマン コラム 仁科友里「女のための有名人深読み週報」 平野レミは、デキるビジネスウーマン――ただの天真爛漫な人ではないと思うワケ 2023/03/16 21:00 仁科友里(ライター) コラム 長男の嫁・上野樹里の優しさをしっかりアピールする平野レミ、 また、自由に振る舞っているように見えるレミだが、押さえなければいけないポイント を心得ている人なのではないかと思う。それは「忘れてはいけないことは、忘れない」という彼女の性質に関係しているのではないか。 上述した通り、レミはちょっと前に話したことを忘れてしまう。しかし、毎年タケノコを送ってくれる京都のお寺のことは忘れずに、テレビできちんと固有名詞を出す。寺は宣伝してもらうことを期待して、レミに贈り物を送っているわけではないと思うが、悪い気はしないだろう。忘れていいことは忘れるが、良くしてくれた相手へのお礼など、忘れてはいけないことは絶対に忘れないのがレミなのである。 レミは芸能活動をする息子の妻たちへの気遣いも忘れない。長男であるTRICERATOPSのボーカル・和田唄の妻は女優・上野樹里 だが、レミは『ぽかぽか』内で、何の脈絡もなく、ネックレスに触れながら、「あ、これ、樹里ちゃんにもらっちゃった」「樹里ちゃんってうちの嫁」と息子の妻の名前を口にした。言葉こそ短いものの、姑に気を使う上野の優しさと、関係性の良さをうまくアピールしたといえる。 一方、この日のレミの衣装は上下デニムであり、「次男のほう(の嫁)は、和田明日香。料理やってんの。それがジーンズのプロデュースやってるんだって」と説明していた。有名人であるレミが、テレビで商品を着用すれば、宣伝効果は絶大だろう。 独特の口調に騙されてしまうけれど、レミは周りへの心遣いを忘れず、 押さえなければいけないポイントをしっかり押さえる―― そんなデキるビジネスウーマンのような人だと思う。 次のページ 平野レミは繊細でもある――亡き夫・和田誠さんへの言葉に思う 前のページ123次のページ 関連記事 中田敦彦がテレビを面白くすると思うワケ――「誇大妄想的な一面を隠し切れない」彼の魅力瀬戸内寂聴先生に通ずる、YOUのニュー・サバサバスタイル田中みな実の「人付き合いない」発言――庶民からの共感が「危険」と感じるワケ『あちこちオードリー』小籔千豊は丸くなった? 時代に即した“説教芸”のあり方貴乃花と河野景子の娘・白河れいに勧めたい「個性のなさ」が生きるあの仕事