どこまで行っても批判したいだけ感が……

ヘンリー王子の自叙伝『スペア』、売り上げ好調のウラで「フィクション本」と批判された“事実と異なる記述”とは?

2023/01/13 21:46
堀川樹里(ライター)

王室サイドは「セラピーとメーガン夫人に取り疲れている」とヘンリー王子を心配?

 一部では「長年受けたトラウマから記憶障害になっているのでは?」「ドラッグだの、サイケデリック療法だのに手を出しているから、脳がダメージを受け、記憶があいまいになっているのかも」という意見もあるが、出版する前にファクトチェックが行われなかったことも問題であり、「そもそも作り話ばかりだからスルーされたのでは」ともささやかれている。

 王子は「王室が”情報筋の話”として、自分たちの都合がいいよう、メディアに情報をリークする」と批判しているが、米週刊誌「USウィークリー」は情報筋の話として、ウィリアム皇太子が『スペア』の内容に「ゾッ」とし、「自分の弟(が書いたこと)だとは思えない」「和解できると信じたいが、難しいことだと思い知らされた」と深く悲しんでいると報道。

 米月刊誌「ヴァニティ・フェア」も「自分自身のPRのために王子を犠牲にした」などと悪役として書かれているカミラ王妃が「愕然としている」という情報筋の話を掲載。英紙「インディペンデント」は、国王夫妻、皇太子は、ヘンリー王子が「セラピーとメーガン夫人に取り疲れている」と心配しており、王子に連絡しないのは「自分たちの言葉がすべてメディアに流され、そして商業的な利益に変えられてしまうから」「(王子と王室の)信頼関係は完全に崩壊している」とも報じている。

 なお、ヘンリー王子は、出版社のペンギン・ランダムハウスから、計4冊の本を出す予定。契約金は3500〜4000万ドル(45〜51億円)だと報じられている。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

記事一覧

最終更新:2024/02/13 11:07
Spare
フィクションでもノンフィクションでも、いろんなものを失ったのは確か