コラム
仁科友里「女のための有名人深読み週報」
西山茉希、皇治との再婚は慎重に――「子どもよりオトコを選んだ」イメージが今の時代に致命的なワケ
2023/01/12 21:00
梨園の名門・成駒屋に嫁いだ三田寛子もまた、「誰に愛されるか」ではなく、「どう愛すか」を評価されている女性の一人だろう。 16年、夫が「中村芝翫」を、3人の子どもたちがそれぞれ「橋之助」「福之助」「歌之助」を、4人同時に襲名するという歌舞伎史上初の偉業を成し遂げたが、襲名直前に芝翫の不倫が発覚した。
この一回で済めばよかったものの、その後も、芝翫の不倫報道は続き、「週刊ポスト」22年9月9日号(小学館)によると、三田は芝翫と別居中だと認めている。これまた従来の価値観でいえば、「梨園のプリンスに見初められ結婚し、梨園一の賢夫人となったが、今はオンナとして愛されない」 とネガティブに見られそうなものだが、辛口で有名な「Yahoo!ニュース」のコメント欄も、彼女を擁護する声であふれている。
それはやはり、三田がまず何より子どもたちを愛していることが伝わってくるからだろう。 彼女はインスタグラムを開設し、毎日のように子どもたちの舞台の告知と彼らへの愛をつづっている。一方、芝翫のことにはほとんど触れていないが、三田は梨園の妻としての仕事もおろそかにしていないそうだし、お子さんの誕生日を芝翫とともに祝うなど、距離を保ちつつも、家族を続けている。これもまた彼女なりの家族の愛し方なのだろう。
まもなく早稲田大学受験を控えた小倉優子も、同様ではないか。再婚相手の歯科医と別居した際は、ネットに「可愛くて、料理もうまいのに、夫が家を出るなんて 、どれだけ性格に難ありなのか」という書き込みが見られた。しかし、離婚が成立し、やはり3人のお子さんを愛情たっぷりに 育てながら、大学受験に挑む彼女について、そういうことを言う人はほとんどいなくなったように思う。