高橋一生『岸辺露伴は動かない』映画化で思い出される、もう一つの『ジョジョ』実写版“幻の続編”
高橋一生が主演を務めるドラマ『岸辺露伴は動かない』(NHK総合)シリーズの劇場版『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が、5月26日に公開されると発表された。原作は漫画家・荒木飛呂彦氏の人気作品『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社、以下『ジョジョ』)の第4部「ダイヤモンドは砕けない」の登場キャラクター・岸辺露伴を主人公としたスピンオフ作品だが、ネット上には「山崎賢人主演の実写版はどうなった?」と疑問が出ている。
高橋の主演ドラマ『岸辺露伴は動かない』シリーズは、露伴が遭遇する奇妙な事件に、特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を使って挑む姿を描く。2020年12月に第1期(第1話~第3話)、21年12月に第2期(第4話~第6話)、22年12月に第3期(第7話~第8話)が放送され、毎回ネット上で大反響となった。
「『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』はフランス・パリのルーヴル美術館が舞台で、露伴は『この世で最も黒く、邪悪な絵』の謎を追うといい、撮影も日本だけでなく実際にパリで行っているそうです。ドラマシリーズから楽しんでいたネットユーザーの多くが、映画の情報解禁を受けて喜びの声を上げています」(芸能ライター)
『ジョジョ』の実写映画といえば、17年に『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』も公開されており、こちらは山崎が主人公・東方仗助を演じていた。
「実写版『ダイヤモンドは砕けない』は全国325スクリーンで大規模公開されましたが、興行通信社発表の映画ランキングトップ10では、公開2週目で圏外へ。記録的な大コケとなりました。ネット上の『ジョジョ』ファンにも不評で、『第一章』を掲げていたものの『第二章』の発表はいまだなく、すっかり“幻の続編”扱いされています」(同)
そんな中、高橋が主演した『岸辺露伴は動かない』シリーズが好評を博し、映画化もされることになったため、ネット上には「これほど期待値が高い『ジョジョ』映画は初めて」「『ジョジョ』の実写で、まさかスピンオフのほうがはやるとは」といった皮肉も寄せられている。
「ただ、一部ネットユーザーからは『山崎賢人の「ジョジョ」、酷評されてたけど結構好きだったから、続編待ってるよ』『漫画と分けて考えると、実写の「ダイヤモンドは砕けない」も面白かったと思う』という好意的な声も出ています」(同)
高橋の『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が成功した暁には、満を持して山崎の『ダイヤモンドは砕けない』の続編も制作されるだろうか。もしかすると、すでに同作は“なかったこと”にされているかもしれないが――。