藤島ジュリー景子氏「ジャニーズ問題の根源」、川口春奈「八面六臂の活躍」……2022年の“女”を斬る!
「女性週刊誌ぶった斬り!」を連載中の、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク・神林広恵が、今年世間を騒がせた女たちを斬る!
2022年も年の瀬。恒例の“今年の女性ランキングベスト3”をお届けしたい。とはいえ、このランキング、極私的であり、かつ“今年輝いた女性”ばかりではないことをお断りしておきたい。
1位 藤島ジュリー景子氏
今年、ジャニーズ事務所は激震に見舞われた。事務所の副社長で子会社・ジャニーズアイランド社長だった滝沢秀明氏が突如退任し、その直後にKing & Prince(以下、キンプリ)メンバーの脱退、退所騒動まで勃発したのだから。
芸能マスコミにも激震が走ったが、しかし、この問題を報じる多くのマスコミは、いつものように忖度の態度を変えることはなかった。テレビはその内情をほぼ黙殺、そして週刊誌やスポーツ紙は、まるで退任する滝沢氏に問題があったかのような記事を連発し、揚げ句、キンプリに関しても、事務所に残留する永瀬廉と高橋海人を持ち上げる一方、その責任がまるで脱退する平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太にあるかのような論調に始終したからだ。ジャニーズ事務所におもねり、事務所を裏切った(辞めた)者たちを糾弾する――。
相変わらずの忖度マスコミの構図が繰り広げられたわけだが、そんな忖度マスコミが触れなかったのが、問題の根源である藤島ジュリー景子社長の存在だ。
ジュリー氏は、ご存じカリスマ創業者のジャニー喜多川氏を叔父に持ち、それを支えた姉・メリー喜多川氏の娘である。血筋第一主義のジャニーズ事務所にあって、ジュリー氏は生まれた時から後継者と目されてきたが、悲しいかなジャニー氏は、ジュリー氏の手腕やセンスを認めていなかったといわれる。
しかし一方の母親・メリー氏は、ジュリー氏の後継を既定路線とした。そのため、ジャニー氏が重用したSMAPの育ての親・飯島三智マネージャーの追放劇、そして世間を震撼させたSMAP独立騒動が勃発したわけだが、今回もまたしかり、だ。
ジャニー、メリー両氏が亡くなり、ジャニーズ事務所のトップはジュリー氏へ。しかしジャニー氏が生前後継者として事務所を託した滝沢氏や、ジャニー氏が最後に手塩にかけてデビューさせたキンプリ(の一部)は、ジュリー氏との確執がささやかれた。ジュリー氏は自分に従順ではない者を、そしてジャニー氏を慕ったタレントを冷遇した。
結果、創業ルーツのジュリー氏が勝利した。滝沢氏の退任とキンプリの分裂・退所のキーパーソンがジュリー氏であることは明らかだ。しかし多くのマスコミは、その事実だけでなく、ジュリー氏の存在さえもスルーした。そしてジュリー氏のことを大きく取り上げた「週刊文春」(文藝春秋)はジャニーズ事務所から法的処置を示唆されたのだ。
忖度マスコミによってベールに包まれてきたジュリー氏だが、叔父と母亡きあと、後継者としてジャニーズ事務所をどう牽引するのか。日本のエンターテインメント界に大きな影響力のある事務所トップだけに、その存在と動向には来年も注目したい。