“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第631回】

中居正広の病状、ディープな「女性セブン」と薄っぺらい美談しか書けない「女性自身」の差

2022/12/20 21:00
神林広恵(ライター)
中居正広の病状、ディープな「女性セブン」と薄っぺらい美談しか書けない「女性自身」の画像1
「女性セブン」23年1月5・12日号(小学館)(C)サイゾーウーマン

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 2022年も年末を迎え、女性週刊誌も合併号に。よって女性誌ランキングは年内最後(来週は年末恒例、女性ランキング記事です!)。そして女性週刊誌の今年最後の表紙を見てつくづく思った。King & Prince(女性セブン)、KinKi Kids(女性自身)、新しい地図(週刊女性)。今年もいろいろあったジャニーズ。なんだかんだ言って、ジャニーズ関連で年が終わる――。

第631回(12/15〜12/20発売号より)
1位「中居正広 激やせが止まらない『大腸がんの名医』と極限の極秘闘病」(「女性セブン」23年1月5・12日号)
参照「中居正広へ――元スマが捧げた『希望の灯火』」(「女性自身」23年1月3・10日合併号)
2位「氷川きよし 最速の『再始動シナリオ』新パートナーはあの滝沢秀明氏」
参照「新われらの時代に 新興宗教と女性」(「女性セブン」23年1月5・12日号)
3位「佐藤健 『もう1つのFirst Love』美女と深夜3時の熱狂」(「女性セブン」23年1月5・12日号)

 先週、中居正広の病状を報じた「女性セブン」と「女性自身」。「セブン」では、中居が再手術するなど深刻な病状を具体的な状況から指摘、かなりディープな情報源がいることを匂わせていた。一方「自身」は病状に関する具体的記述はなく、にもかかわらず、なぜか楽観論を展開、中居復帰に関しても「来年の春ごろ」と具体的に報じていた。

 その2誌が今週もまた、中居について特集している。案の定「セブン」は前回同様の“悲観論”を、そして「自身」は“楽観論”を展開する形でだ。


 まずは「セブン」。12月11日放送の『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞』(フジテレビ系)のVTR出演で、その激やせが話題になったほどの中居だったが、実は、このVTR収録は放送の1カ月前。つまり現在の中居は、さらに痩せてしまったと指摘、その上、最初の病院から転院し、数多くのVIP患者を手がけた有名医師のもと、極秘入院をしていると“独自情報”をぶち上げた。

 そして、これまた前回同様、消化器外科の専門医から“一般論”としてコメントを得て、中居の病状を紐解いていく。かなり進行している可能性、転移の可能性、腸閉塞の可能性、抗がん剤の副作用、などなど。そして、休養は3カ月は必要だと。やはり「セブン」は、かなりのディープスロートを擁していると思わせる情報ばかりだ。

 一方の「自身」は、新しい地図のファンミーティング会場で配られたペンライトが中居のSMAP時代のメンバーカラーの青だったことで、これは“中居へのエール”だと指摘、中居と新しい地図3人の絆を“希望の灯火”として記事にしている。とはいえ、中身はほぼなく、あまりに薄い美談だ。

 2号にわたり中居の詳しい病状を報じた「セブン」。一方、薄っぺらい友情記事しか書けなかった「自身」。2誌を比べると、嫌が応でも「セブン」情報の信憑性は、かなり高いと思えてしまう。年をまたぐ中居の心配な状況。来年は好転することを先週に続き祈りたい。

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