実家がゴミ屋敷化、今すぐ片づけるべき? 5つのチェック&生前整理の流れを解説
汚家をまるごと片付けます! 連載企画「汚部屋 ビフォーアフター」今回のクライアントは、筆者(伊藤まき)の「実家」です。さながらゴミ屋敷だった実家ですが、紆余曲折を経て「生前処分」を実施できました。
前回までに、「実家に眠るゴミの処分法」をまとめました。今回は、ゴミ屋敷になってしまった実家を放置せず、今すぐ片付けるべき理由と、生前整理の流れについて紹介します。
今すぐ実家の片付けを始めるべき? 5つのチェック項目
以下、A〜Eの5つの質問に2つ以上当てはまるのであれば、今すぐ実家の片付けを始めるタイミング。親に何かあってから急ぐより、今から備えるほうが安心です。
A:子どもが実家を出て自立している
B:親が60歳を過ぎている
C:処分費をなるべく抑えたい
D:玄関にまでモノがあふれている
E:親の財産や重要書類の内容を把握していない
それぞれの理由を、解説していきます!
今すぐ実家を片付けるべき理由【A:子どもが実家を出て自立している】
子どもが実家を出て独立しているなら「子ども部屋」から片付けましょう。また、一つでも「何もない部屋」を用意しておくと、ほかの部屋を片付ける時に便利。ゴミを運び出せる日まで、保管することができます。なお、親が片付けに否定的な場合、頑張る姿とスッキリした結果を見せることで親の気持ちを動かせるかも。
<子ども部屋から片付けるメリット>
・子ども部屋を片付けて、親のやる気を促す
・粗大ゴミや不燃ゴミの一時置き場になる
・片付いた部屋を有効利用できる(孫の遊び部屋、ストックルームなど)
今すぐ実家を片付けるべき理由【B:親が60歳を過ぎている】
WHOが作った「健康寿命*」という指数では、70代になると認知機能の低下といった問題が出やすいとされています。筆者の親(70代)も、かがむ姿勢ができなかったり、自治体のゴミのルールも複雑で、分別が難しかったようです。足腰の力も入らないため、落ちたモノも拾えず。そのため、体力や知力に余裕のある60歳くらいから片付けるのがおすすめです。
<親が60歳で片付けるメリット>
・体力と知能に余裕がある
・家の中での転倒事故を防ぐ
*日本人の平均寿命から、寝たきりや認知症など介護を必要とする期間を差し引いた期間を健康寿命(男性=70.42歳/女性73.62歳)とする。