ママ友との割り勘トラブル――PayPay払いを拒否したら、現金で支払ったはずの飲み代を後日請求された!
「この前、ダンス教室の発表会があったんです。小さなスタジオを借りた身内向けの発表でしたが、娘は楽しそうに踊っていて、習わせて良かったと思いましたね。その後、友里さんが幹事の打ち上げが開かれ、ママ友たちと居酒屋へ行ったんです。みんなで飲むのは、その時が初めてでした」
居酒屋では、コース料理ではなく、それぞれが自由に料理や飲み物を頼んだという。
「友里さんは、ビールやサワーなどをぐいぐい飲んでいました。一方、私はお酒をほとんど飲まないので、1杯目のビール以外はソフトドリンクのみ。仲の良い友人との飲み会だと、私の支払いを安くしてくれることもあるんですが、友里さんは、きっちり割り勘でした。飲み会自体は楽しかったものの、少しモヤモヤしましたね。それに、支払いで困ったことがあったんですよ」
PayPayやLINE Pay、楽天Payなど、ここ数年ですっかり世間に浸透した電子決済。現金払いでは得られないポイントを獲得できることから、利用者は増加中だ。幹事の友里さんは“ポイ活”に夢中で、居酒屋の代金もまとめてPayPayで支払っていたというが……。
「友里さんは、割り勘した代金を『PayPayで送金して』と言うんですが、私はダウンロードしていなかったんです。友里さんとほかのママ友はPayPayユーザーで、いつもこのやり方で割り勘していたといい、『PayPayやってないの?』と驚かれました……。使わないアプリを入れるのが嫌だったので、結局、友里さんには現金で払うことにしたんです」
しかし、翌日、友里さんから驚くようなLINEが届いたという。
「昨日の支払いがまだだから、支払ってくれっていうんです。友里さんは酔っていたので、私が払ってないと思ったのかもしれません。PayPayのように証拠が残らないので、私がウソをついていると思われないか不安だったのですが、『現金で支払ったよ』と返信しました」
沙穂さんは、こういった友里さんの大雑把なところが気になるという。
「友里さんからは『ごめん、そうだったかも』と返信がきました。こっちは『面倒なトラブルになるなら、もう一度払おうか』とまで悩んでいたのに……。彼女に借りを作るのは嫌なので、これからはなるべく娘を自分でダンス教室に送ろうと思いましたね。気兼ねなくものを言い合える仲ではないママ友同士だからこそ、お金のことはきっちりする――これって暗黙のルールだなと。あらためて自分も気をつけたいですね」