仁科友里「女のための有名人深読み週報」

『ワイドナショー』武田鉄矢を「老害」から「いじってもいい人」に味変させた野沢直子のスゴ技

2022/11/17 21:00
仁科友里(ライター)

武田鉄矢を追い込まず、明るい笑いに変える野沢直子

 そういえば武田は、同番組にゲスト出演していた、アメリカ大統領選挙に詳しい明治大学の海野素央教授に対し、「映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に出てくる悪役のビフはトランプをモデルにしたというのは、本当か?」といった質問もしていた。

 海野教授の専門ではないことは明らかなだけに、西川は「どこに行こうとしているんですか?」とツッコんでいたが、どうしても皮肉めいて聞こえ、また困った顔をしていたため、笑えなかった。やはり、武田を必要以上に追い込まず、かつ明るい笑いに変える腕を持つ人は野沢くらいに思えてならない。

 コロナ禍の影響で、リモート出演が当たり前になったことにより、これまで1年に1~2回、日本に“出稼ぎ”に来る時しか見ることができなかった野沢を頻繁に見られるようになったのは、いち視聴者としてラッキーとしか言いようがない。

 テレビの世界には、ちょっと扱いに困る大御所がたくさんいる。洒脱なトークで、ほどよく彼らをイジる野沢が見たいと思うのは、私だけではないはずだ。




仁科友里(ライター)

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2022/11/17 21:00
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芸能界に野沢直子がいてよかった