報道の仕方にも波紋が広がる……

人気ラッパー・テイクオフの訃報受け、ヒップホップ界に動揺! 一部では差別問題へ発展か

2022/11/04 21:17
堀川樹里(ライター)

人気ラッパーの銃撃事件相次ぎ、業界内に動揺広がる

 ヒップホップ界に強い影響力を持っていたテイクオフの突然の訃報に、セレブたちも大きなショックを受けており、グッチ・メイン、フューチャー、ドレイク、スヌープ・ドッグ、ウータン・クランのRZA、マイク・タイソンなど、大物たちがこぞってSNSに追悼メッセージを投稿。ジャ・ルールはTwitterで「ヒップホップ界は呪われている」ともツイートし、2018年のXXXテンタシオン、19年のニプシー・ハッスル、20年のポップ・スモークに続き、人気ラッパーが銃撃により命を落としたことを嘆いているのだとネット上で話題に。

 またほかにも、ヤング・ドルフ、トラブル、PnBロックがこの1年間に殺されており、ラッパーの銃撃死亡事件は非常に多い。デザイナーがインスタグラムのライブ配信で「うんざりだ! もうラップはやめる!」と泣きながら宣言したように、業界内には動揺が広がっている。

 さらに、ケイデンス・ウェポンは、テイクオフの訃報をスクープするにあたり、情報提供者が撮影した遺体の動画や写真を掲載した「TMZ」を強く批判。「これが白人のカントリー歌手でも同じことをするだろうか? いや、敬意を表して遺体写真は掲載しないだろう。黒人の遺体や死にかけている姿を撮影し投稿したがる欲求は、どこからくるのだろうか? 黒人の死がこれほどまでに正常化した理由は、ここにあるのではないか」とツイートし、ネット上には共感の声が多数寄せられている。

アメリカと銃