『ねほりんぱほりん』ボディーガード回――ドラマのような経験談に、ブタの人形がキムタクに見えた【2022年シーズン7】
続いてヒロキさんの印象に残った仕事は、一般人が銀座のクラブやキャバクラに行く際に付き添う仕事とのこと。「40代くらいの気の弱そうな方だったんですけど、『いかにもボディーガードらしい動きをしてくれ』と言われました」と明かす。
要するに、“要人ぶってカッコつけたい!”という見栄で雇われたわけだが、ヒロキさんは警護していてむなしさを感じたものの、「(依頼主)本人の寂しさもあると思うんで。そういう寂しさを満たしてあげるっていうか、心の安全を守るっていうのも、我々の仕事の範疇かなと思いますね」と優しい。
「お店に先行してバッと入っていって、ライトでイスの下とかパッパッて照らして。顔を頻繁にきょろきょろ動かしたりして、お店の方に『困ります』と押し出されるまでが一連の流れ」と、依頼通りのいかにもボディーガードな動きを全力で行ったそうだ。強いだけじゃなく優しいなんて、このブタに守られたい欲が高まる。
『ねほりんぱほりん』ボディーガードの結論「ヤクザと酒は怖い」
視聴者として一番気になるのは「どんな危ない目に遭うのか?」という点だと思うが、カズマさん・ヒロキさんをはじめボディーガードの話を聞いていると、この世で最も怖いものはヤクザと酒だ! と思わされる。
まずカズマさん。「お父様がヤクザのお偉いさん」だという新郎から、結婚式の警護を依頼されたという。結婚を父親に隠して進めていたが気づかれてしまい、「オマエラの結婚式、ぶっ潰してやる」と脅迫を受けたそうで、結婚式当日は「仲間のヤクザが式場の敷地のすぐ外にズラッと。5人くらい並んでました」とのこと。式に直接の被害はなく済んだものの、その後の新郎の安否が気になるエピソードではある。
また、2人とは別に、インタビューVTRに出演したアキラさん(50代、ボディーガード歴25年)も、不動産がらみの依頼でヤクザ7~8人に囲まれた体験を語っていたし、また別のマサヤさん(50代、歴26年)も、土地問題の依頼でヤクザに拳銃を向けられた体験を語っていた。もはや警察案件では……とも思うが、ボディーガードはヤクザ対応を免れなさそうだ。
そしてヤクザ同様、酒も恐ろしいと思い知らされることに。VTR出演のアキラさんは、アルコール依存の妻を持つ男性から、「妻が酒を飲まないように見ていてくれ」との依頼を受けたことがあるそう。もう一人、VTR出演のリュウタさん(50代、ボディーガード歴24年)は、不動産会社から「シェアハウスで酒を飲んだら暴れる男性がいる」と依頼され、住み込みで住人警護にあたったという。ヤクザとはまた別の方向性の厄介さがお酒関連にはありそう。
想像以上にハードなボディーガードのお仕事。ヤクザとお酒に溺れた人に耐性がある人におすすめしたい。