元欅坂46、元ジャニーズも……キャバ嬢&ホストに転身、元アイドルがぶつかる「未成年ファン」の壁とは?
アイドルから水商売に転職するケースは増えているとのことだが、元アイドルの肩書は、何かしらのメリットになるのか。
前出の優子さんは「地下アイドル程度では大したウリにならない」というが、10代の頃、大手事務所に所属し、ある程度ファンがついていたという元アイドルの現役キャバ嬢・ミクさん(仮名・24歳)は、どう感じているのだろう。
「アイドル時代のファンにキャバ嬢になったと知られた場合、確かに指名が増えるという話は聞きます。ただ、私が所属していた事務所では、握手会などファンとの交流の機会が少なかったせいか、自分から客に言わない限り、元アイドルとバレないので指名が増えることはないですね。でも、お客さんからは『美人』『スタイルいいね』と場内指名をもらうことはしょっちゅうあります。『芸能系の仕事やってた?』と聞かれたときだけ、自分からアイドルだったことを話しますが、それでも知っているという人は少ないです」
そもそもアイドル時代のファンとキャバクラの客では層が全然違うため、「『元アイドル』の肩書でお客さんがつくというメリットはさほど感じない」とミクさんは言う。
しかし、元アイドルがホストに転身する場合は、また事情が異なりそうだ。ファンに支えられるという立場という点でアイドルと通ずるバンドマンからホストに転身したというユウヤさん(仮名・27歳)に話を聞いた。
「バンド時代にファンだったお客さんが飲みに来てくれるというメリットは確かにあり、これは元アイドルにも同じことがいえると思います。しかし、熱狂的なファンほど、プライベートで会いたがるんです。なので、店を通さずに、ファンから直接お金を引っ張る裏引きをしたり、ファンと付き合ってヒモになる元バンドマンのホストは多く、これも元アイドルと共通しそう。ホストに転職しても、そういうお客さんがすぐにできてしまうため、仕事が長続きしない人は多いです」
女性ファンの心理としては、“推し”を店のナンバーワンにすべく貢ぐより、それ以上の大金を積んででも、自分の側に置いておきたいと思うのだろうか。