【管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ】

セブン-イレブン「二八そば」、ダイエット中にもおすすめ! プロが選ぶ3大コンビニ「麺メニュー」

2022/10/07 21:00
猪坂みなみ(いのさか・みなみ)

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

セブン・ローソン・ファミマ、肌寒い時期におすすめ「麺メニュー」6選

Wikipediaより

 秋も深まり、肌寒く感じる日が増えてきた時期、あたたかい麺メニューに手が伸びてしまいませんか? 特にコンビニでは今の時期、そばやうどん、ラーメンなど多くの商品が店頭に並んでいます。

 そこで今回は、人気コンビニ「セブン-イレブン」「ローソン」「ファミリーマート」の麺メニューから、管理栄養士の猪坂みなみ先生に「栄養バランスの良いおすすめ商品」を6品紹介してもらいました!

――麺類からは、主にどんな栄養素が摂取できるのでしょうか?

猪坂みなみ先生(以下、猪坂) そばやうどん、ラーメンのような麺類は糖質を含むので、エネルギーの補給に役立ちます。肉や魚介類、野菜、きのこ、海藻などの具材がたっぷりトッピングされたメニューを選べば、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養も一緒に摂れて良いですね。


 麺の栄養素を比較すると、そば粉が配合されている分、うどんやラーメンよりも、そばは食物繊維が豊富だという特徴があります。食物繊維には、血糖値の急上昇抑制や腸内環境を改善する働きがあるので、ダイエットや健康を意識している人は、そばを選ぶのがおすすめです。

 そば粉の割合が高いほど摂取できる食物繊維の量も増えますが、実は小麦粉の割合が多く、そば粉が3割程度しか入っていない場合も。そのため、「十割そば」(そば粉100%)や「二八そば」(小麦粉20%、そば粉80%)などと謳っているお店や商品を選ぶと、より食物繊維の摂取に役立ちます。

――それではまず、「セブン-イレブン」のおすすめ麺メニューを教えてください。

セブン-イレブンおすすめ「鰹だし引き立つわかめ二八そば」(421円、税込み/以下同)

猪坂 前述した通り「二八そば」というのは、小麦粉が20%、そば粉が80%麺に配合されているという意味。さらに、わかめがたっぷりトッピングされていることもあり、1食で5.9gもの食物繊維を摂取できます。これは、女性が1日に摂りたい食物繊維のほぼ1/3の量です。

 わかめには食物繊維のほかにも、余分なナトリウム(塩分)を体外に排出してくれるカリウムや、栄養素の合成や分解を助けてくれるマグネシウムなどが多く含まれています。全体的に低脂質ですので、ダイエット中の方や、脂の多いものを食べると胃がもたれる方にもおすすめ。ただし、たんぱく質の多い食品(肉や魚、卵など)が入っていないので、ゆでたまごや半熟卵などをプラスすると、よりバランスが整いますよ。


セブン-イレブンおすすめ「コク旨ちゃんぽん」(572円)

猪坂 豚肉やもやし、キャベツ、玉ねぎ、にんじん、かまぼこ、ねぎなどがトッピングされた一品。これ1食で1/3日分のたんぱく質と食物繊維を摂取できるという点が、おすすめポイントですね。

 豚肉には、糖質をエネルギーに変えてくれるビタミンB1が豊富に含まれていますので、主食と一緒に食べると、効率よく代謝を進めることができます。

蕎麦は食ってみなけりゃ分からない