Netflix映画『ブロンド』、マリリン・モンローの中絶シーンや胎児の描写が「最悪」と大炎上! 視聴者を“洗脳”と抗議活動も
『ブロンド』にはあからさまなセックスシーンはないが、ヌードや性的描写が多いこと、内容があまりにも刺激的であることから、アメリカでは17歳以下の観賞を禁じるNC-17指定にされた。
これにマリリンを演じたアナは、納得できないとし「この映画よりも生々しい映画はたくさんあるのに」と述べたが、そのアナも監督に搾取されていると同情を集めている。そして、「女優を搾取することでしか、搾取された女性を描けない」として、監督を批判する声が高まっている。
露出度が高い服装やビキニ姿をインスタグラムに投稿しまくっているが、性的な目で見られることを嫌うフェミニストとして知られるモデルで女優のエミリー・ラタコウスキーは、『ブロンド』についての批判をTikTokに投稿。
「私はまだ見てないけど」と前置きした上で、「“痛めつけられ苦しんでいる女性”を、死してなおフェティシャイズ(性的に崇拝)する手の映画なんでしょ」「この社会は、痛めみつけられ苦しむ人にフェチ的に夢中になる傾向がある。エイミー・ワインハウス、ブリトニー・スピアーズ、ダイアナの悲劇的な死とか、(犯罪ドラマ)『CSI:科学捜査班』でシリアルキラーに殺された女性とかね。痛めつけられて苦しむ女性を、フェチ的に偏愛する傾向にあるわ」と持論を展開。
「私も自分の痛みや傷を『私ってダメな子だから』というふうにセクシーにフェチ化していたけど、そんなんじゃいけないんだよね」とつづり、「みんなも『ブロンド』に怒りの声を上げるべき
だと呼びかけた。
16歳の時に35歳年上の俳優と結婚し「幼妻」として世間に騒がれ、マリリンのコスプレをしたことでも話題になったリアリティ番組出身のセレブ、コートニー・ストッデンは、「私はこの映画を絶対に見ない」と断言。
「みんなも見ないでほしい。だってこれはマリリン・モンローの映画じゃない。彼女の物語ではないのだもの。彼女ではない人物を描いている、まったくのフィクションなんだもの」「マリリンは、こんなコートニー・ストッデン風に描かれることなんか、決して望んでいなかったはず。だから、お願い。みなさん、見ないで」と呼びかけた。
実在した人物が主人公のドラマや映画はヒットする傾向があるため、制作数も多い。今回大炎上している『ブロンド』は、今後、亡くなった人をどう描くか、どこまで映画製作者の偏見やフィクションを取り入れていいのか、問題提起した作品になったことは間違いないといえるだろう。