【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

眞子さま、メトロポリタン美術館に就職か? かつてはタバコ屋で働いた皇女も……知られざるプリンセスの仕事と所得

2022/10/15 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

池田動物園はコロナ禍で経営難に

 なお、厚子さんはちょうどこの年、88年から、伊勢神宮祭主の職を引き継がれています。2017年に黒田清子さんに“バトンタッチ”するまで、その仕事を長く続けておいででした。これは最近のことですから、覚えておられる読者も多いでしょう。

――はい。清子さんの前に長く務められていたお方だったんですね。

堀江 ちなみに実は女性祭主は厚子さんで3人めでした。他家に嫁いだ(元)女性皇族の職務の一つのように感じている方もいるでしょうが、比較的新しい伝統です。

 現在、厚子さんは90歳になられています。池田さんが2012年に亡くなった後も池田動物園の伝統は続いていますが、コロナ禍ということもあって入場者が減少してしまい、経営が苦しいと報じるニュースを目にしました。昭和の空気が残っている貴重な場所になっているようなので、お近くの方は訪問してみてはいかがでしょうか。


堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『日本史 不適切にもほどがある話』(三笠書房)。

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最終更新:2022/10/17 16:14
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