サイゾーウーマンコラム元極妻・芳子姐さんのつぶやき究極の事故物件「マル暴物件」の行く末 コラム 「元極妻」芳子姐さんのつぶやき141 幽霊よりも怖い! 究極の事故物件「マル暴物件」の行く末を元極妻が解説 2022/09/25 16:00 待田芳子(作家) 元極妻・芳子姐さんのつぶやき 写真ACより 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。 屋根の修復工事もヤクザの守備範囲だった 台風シーズンですね。各地の被害が伝えられています。 ちょっと前までは、屋根が飛んだ家に応急処置としてブルーシートをかけたり、雨が落ち着いたら修復工事をしたりするのもヤクザの守備範囲だったのですが、こうした活動は表立ってはできなくなりました。昔を知っている身としては寂しいものがあります。 皆様、ご無事で。 五代目工藤會の本部跡地は福祉施設に この夏で山口組は分裂から7年となりましたが、9月に入って六代目山口組を離脱した神戸山口組と池田組、絆會が「反・六代目山口組連合」ともいうべき三派連合を結成して話題になっていますね。 とはいえ、以前のような「街なかの大抗争」にはならないと思います。「市民の皆様のご安全のため」というよりは、誰も長い懲役に行きたくないからです。特に当代の懲役は痛手となります。ピラミッド型組織なので、トップダウンの意思決定ができないと大変なのです。 トップの不在で思い出されるのは、五代目工藤會の本部です。 すでに解体されている本部の跡地利用について、福祉関係の施設の建設が進められていることが報道されています。地元の北九州市が窓口となって、費用を捻出するためのクラウドファンディングも行われているようです。 福祉施設運営を目指すNPOは、以前からホームレスの支援などで知られる団体で、このプロジェクトが「暴力団事務所の跡地利用」の成功例として注目されています。最近は自治体が「暴力団事務所」を買い取って一般に売却する例も増えていますが、このNPOのように評価されるのは珍しいですよね。 「銃弾痕」がある物件の値段は? そして、ワタクシ的に気になっているのは、尼崎市の物件です。組事務所ではなく幹部さんのご自宅だそうです。 2022年5月から買受申込を受け付けていますが、10月末の締切を前にまだ売れていないようです。尼崎市の公式サイトによると、棟続きの3階建てで約73平米、土地と建物を合わせて2,434万円だそうです。報道では、尼崎市はこれを1,800万円で買っているらしく、500万円も上乗せしてますね。アコギと思わないでもないですね。 とはいえ、知り合いの不動産屋さんによると「かなり割安」らしいです。お値段もですが、この物件が話題なのは「事故物件としてすごい」から。尼崎市のサイトにある「注意事項」がゴツいんですよ。 まず20年10月に銃撃を受けているので、玄関ドアに「銃弾痕」があること。これはかなり引きますよね。カタギさんはもちろんですが、不良も手は出したくないでしょう。 例えば昨年3月には、運送会社の社員寮のシャッターに銃弾が撃ち込まれましたが、報道によれば、この社員寮は10年近く前、神戸山口組系組織の組事務所だったそうです。 犯人側の単なるリサーチ不足なのか、今も社員寮に関係者がいたのかはわかりませんが、こういうこともありますからね。 次のページ 「ヤクザが住んでいた」という説明は不要 12次のページ Yahoo 極姐2.0 ダンナの真珠は痛いだけ 待田芳子/著 関連記事 元ヤクザは、なぜ銀行口座を持てないのか? 金融機関から締め出されるワケを元極妻が解説山口組がいつの間にか5派に! 元極妻が「神戸山口組ナンバー2の電撃独立」と、さらなる分裂を解説工藤會トップの「死刑」判決を、元極妻が考える――「ほかの組織もざわつく」理由とは?“元暴力団員”ハマコーの息子は入閣! 「野田聖子議員の夫」の何が問題か、元極妻が解説工藤會の「死刑判決」を元極妻が解説! 弁護団解任と『工藤會事件』著者のインタビューから考える