TBS『週刊さんまとマツコ』、不評が好評に変わったワケ――“クセ者ゲスト”が番組を救う?
明石家さんまとマツコ・デラックスがレギュラー出演するバラエティ番組『週刊さんまとマツコ』(TBS系)。人気タレントがタッグを組み、2021年4月にスタートしたものの、視聴者からは「つまらない」といった声が続出していた。しかし、最近の放送は「ほかの番組には出演しないようなゲストが続々と登場し、好評を得ている」(テレビ誌ライター)という。
9月4日の放送では、女性を中心に“任侠系Vシネマ”の人気が再燃していると紹介し、「最新Vシネ事情2022」を特集。現在のブームの火付け役となった作品『日本統一』シリーズで主演の一人を務めていた俳優・本宮泰風が、およそ20年ぶりにバラエティ番組に出演し、撮影の裏側を語った。
「本宮は、かなりきわどいトークを連発していました。まず、レンタルビデオ時代の撮影環境について、番組で『暴力が飛び交う修羅場』と紹介されると、役者同士のみならず、撮影スタッフの間でも『助手引っ叩いたり』する暴力が横行していたことを告白。さらに、『昔はそれこそ、撮影所に“本職の方”が出入りしてた時代なんで』という爆弾発言も。進行役だったお笑いコンビ・平成ノブシコブシの吉村崇は、『今、信じられないことおっしゃってます! 20年ぶり(の出演)でコンプラがイカれちゃってます!』と大慌てしていました」(同)
こうした本宮の裏話について、ネット上では「最初から最後まで面白すぎた」「Vシネの裏側、想像以上にヤバいな(笑)」と好評を得ていたほか、「本宮さんがゲストと聞いて、ついつい見ちゃった」「テレビに出るの珍しいから、リアルタイムで視聴してます!」など、本宮のゲスト出演をきっかけに『週刊さんまとマツコ』を見たと思しきネットユーザーの声も見受けられた。
『週刊さんまとマツコ』といえば、スタート当時はネット上に「手抜き番組」「つまらなすぎる」といった不満が飛び交い、視聴率も“大爆死”していた。
「昨年4月、日曜午後6時半から30分番組としてスタートしたものの、さんまとマツコがそれぞれ楽屋でスタッフと話している様子を放送しただけだったため、視聴者は大ブーイング。世帯平均視聴率も4.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と苦戦していました。しかし、今年4月より午後1時半〜1時57分の枠に移動してから、新たな視聴者層を獲得したのか、ネット上で好意的な反応が寄せられるようになったんです」(同)
最近では、8月14日と21日の放送回が話題に。独特なCMで知られる通販会社「夢グループ」の石田重廣社長から招待され、さんまとマツコが埼玉・川越市で行われた「夢コンサート」に参加する内容が中心で、ネット上には「なんだか知らない世界を覗いたみたいで面白かった」「『夢グループ』の社長とさんま&マツコの絡みが最高」「普通のバラエティ番組では見られない光景かも(笑)」などと、ポジティブな感想が寄せられていた。
「開始当初は、さんまとマツコの共演が注目されていた同番組ですが、現在は枠移動に伴って、こうしたニッチなゲストの登場も話題になり、人気を獲得しつつあるのかもしれません。なお、9月11日の放送では、前週に引き続きチャンネル登録者数50万人弱の“おばあちゃんYouTuber”であり、手打ちそば店店主の川原恵美子氏をゲストに迎えるとのこと。同番組にはすでに何度か登場している“常連ゲスト”なので、視聴者から好評を博しているのでしょう」(同)
不発に終わりそうだった『週刊さんまとマツコ』を救った、クセ者ゲストたち。今後も休日のお昼を盛り上げてくれそうだ。