サイゾーウーマン芸能テレビ『24時間テレビ』に登場しない障害者 芸能 ちょっと考えてみよう 『24時間テレビ』、精神障害や発達障害はなぜ登場しない? “見えない障害”の当事者に聞く 2022/08/27 14:00 サイゾーウーマン編集部 テレビ芸能ウラ情報日本テレビ 『24時間テレビ』でパニック障害を取り上げたら? うつ病と併発しやすい病気に「パニック障害」がある。突然激しい動悸や焦燥感に襲われるパニック発作が起こり、「同じ発作が起きるのではないか」という不安で、発作を起こした場所に行けなくなってしまう人も多い。 それならば、『24時間テレビ』のチャレンジコーナーで、パニックを起こした場所を克服する企画があってもいいだろう。 「いつパニック発作を起こすかはわからないので、もし発作を起こしたら、その場所への恐怖はより一層大きなものとなってしまいます。確かにトレーニングを積めば、そこへ近づけるようになると思いますが、もしそれができたとしたら、一見 “普通の人”が目的地まで行けた、という映像にしかならないでしょう」(パニック障害のBさん) 発達障害だとどうだろうか? ADHDの当事者は、著しく注意力が欠如しており、一般的に整理整頓や片付けが苦手で、定型発達者(発達障害ではない人)の何倍もの労力が必要である。ならば、克服企画として、自分の汚部屋を片付けることにチャレンジしたら……? 「ものすごく苦労して片付け、息を切らして掃除機をかけても、やっと一般家庭の“ちょっときれいな状態”になるくらいだと思います」(ADHDのCさん) このように、“見えない障害”の当事者が『24時間テレビ』で障害を克服する企画に挑戦したとしても、足に障害のある少年少女が登山をする映像と比べると、インパクトの弱いものになってしまうだろう。 とはいえ、それが精神障害者・発達障害者の実態であるならば、ありのままの姿を伝えることで、わかりづらい障害への理解を深めることにつながるのではないだろうか? ありのままの姿を伝えられないのならば、彼らをほかの障害者と同様に扱っており、昨年の『24時間テレビ』のパロディが障害者たちに好評だった裏番組の『バリバラ』(NHK)に、その役目を期待したほうがいいのかもしれない。 (Cyndi) ※2017年8月26日初出の記事に編集、加筆しています。 前のページ123 サイゾーウーマン編集部 芸能・ジャニーズ・美容・暮らし・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト X:@CyzowomanC Instagram:@cyzowoman オンナを刺激するニュースブログ[サイゾーウーマン] 最終更新:2022/08/27 14:00 楽天 発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法 絵的に泣かせられるポルノじゃないとダメ? 関連記事 日テレ『24時間テレビ』、これまでの醜聞録! ジャニーズで沿道渋滞、マラソン「偽装」説、虐待疑惑に隠蔽まで……日テレ『24時間テレビ』、歴代の“醜聞録”――マラソン距離偽装説や虐待疑惑まで『24時間テレビ』「感動ポルノ」を障害者はどう見るのか?――バニラ・エア騒動の木島英登氏に聞く『ザ・ノンフィクション』、『24時間テレビ』の裏で放送した障害者ドキュメントの意味『24時間テレビ』は「終了してほしい」が45%! 「特に今年はひどかった」「募金する機会を作るのは良いこと」……コメントは紛糾【サイゾーウーマン世論調査】 次の記事 子どもと同年代と再婚した男性タレント >