コラム
女のための有名人深読み週報
おぎやはぎ・矢作兼、小倉優子の元夫に苦言――「人を見抜く目がある」と自信満々な人に思うこと
2022/08/04 21:00
しかしながら、「人を見抜く目があれば、円満な結婚生活が送れる」と思っている人は芸能人、一般人含めて多いことだろう。7月28日深夜放送のTBSラジオ『おぎやはぎのメガネびいき』では、矢作兼がゆうこりんの離婚について言及。ギャル曽根が歯科医の元夫にOKを出したことについて、「ギャル曽根もそん時、すげえ食ってただろ。あんなに食ってんのに、(相手がどんな人物か)判断できないだろ」と茶化した後で、「結局またダメかよ。俺が(相手のことを)見てやるって言ってんのよ。すぐわかるよ」と「見る目のある人」に名乗りを上げた。
「人を見抜く目がある」と言いたがる人は、「離婚に至るのは、どちらかが悪い」と犯人捜しをしたがる傾向があるのではないだろうか。実際、矢作は離婚の原因を、歯科医の元夫側の覚悟のなさだと思ったようで、「ゆうこりんと結婚してるんだから、ガマンしろよな。忍耐が足らないよな」と苦言を呈していた。
どちらか一方に、不倫や暴力など、明らかな有責行為があるなら話は別だが、欠点のない人間はこの世にいないので、犯人捜しをすると、どちらも悪いことになってしまう。
しかも「人を見抜く目がある」と自負する人の犯人捜しは、助言する相手の将来にも有害といえる。例えば、「元のパートナーはこういうところがダメだった」と指摘を受けたことで、当人は次のパートナーを探すとき、相手の欠点を見抜こうと疑い深くなり、相手に要求するものがより多くなってしまうだろう。