サイゾーウーマンカルチャーインタビュー元刑事が選ぶ、刑事ドラマベスト3 カルチャー [再掲]北芝健氏インタビュー【後編】 東山紀之『刑事7人』ほか、7月期は“刑事ドラマ”多数! 元刑事に聞く「ベスト/ワースト」作品 2022/07/13 20:30 サイゾーウーマン編集部 インタビュー 本職が選ぶ、刑事ドラマベスト3/ワースト3 ――最後に、あらためて北芝さんの「刑事ドラマのベスト3」と「ワースト3」をまとめてもらえますか? 北芝 ベスト3は『古畑任三郎』『相棒』『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』(シーズン3と4)ですね。 『古畑任三郎』のような色男の刑事って、現実にも結構いるんですよ。『相棒』の良いところは、実際は捜査をしないキャリアが主役でも、相棒の存在を生かしたストーリー展開で、リアリティを生もうとしているところですかね。『絶対零度』は、主人公に公安出身者を据えたことで、これからの刑事ドラマのエポックメーキングになり得る作品だと評価します。 一方で、ワースト3ですが……『SPEC』『BOSS』『太陽にほえろ!』です。 『SPEC』と『BOSS』は設定自体に難あり。『SPEC』当麻の「IQ201」という設定には、刑事仲間も反感を持ってましたね(笑)。『BOSS』は『相棒』とは違い、大澤のキャリアとしての扱いや描写に無理がありました。面白いけど、刑事たちがバカにしたのが『太陽にほえろ!』です。「あんなのないよ」と(笑)。エピソードにリアリティがありませんでした。刑事が死にすぎだし、腹を撃たれて立ち上がって「なんじゃこりゃ!」なんて言わないですよ。腹撃たれて、動脈が切断されたらしゃべれません。どんなに頑張っても4秒で倒れます。細かいところですが、しっかり考証してほしかったですね。 北芝健(きたしば・けん) 早稲田大学卒業後、商社に勤務するも一念発起して警視庁入庁し、交番勤務の後、私服刑事となる。一方で鑑識技能検定にもパスし、警視庁の語学課程で優等賞をもらい、公安警察に転属したが、巡査部長昇任試験を拒否し、巡査のまま退職。ロス市警の捜査に協力したことから、アジア特別捜査隊と懇意になり、犯罪捜査をネイティブの英語で伝える語学力を身につける。現在は現場捜査の経験を生かし、複数の学校の講師として犯罪学を教える。プロファイリングの第一人者としてテレビのコメンテーターなどで活躍。『警視庁 強行犯捜査官』(さくら舎)、『迷宮探訪 時効なき未解決事件のプロファイリング』(双葉社)など著書多数。 ※2020年12月6日初出の記事に追記、編集を加えています。 前のページ1234 サイゾーウーマン編集部 芸能・ジャニーズ・美容・暮らし・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト X:@CyzowomanC Instagram:@cyzowoman オンナを刺激するニュースブログ[サイゾーウーマン] 最終更新:2022/07/13 20:30 楽天 迷宮探訪 時効なき未解決事件のプロファイリング まさか青島のモデルに出会えるなんて! 関連記事 元公安が語る『BG~身辺警護人~』――木村拓哉は“敏腕ボディーガード”に向いている!?元公安が語る『奥様は、取り扱い注意』――綾瀬はるかの「元特殊工作員の主婦」は結構リアル!?「シャブ山シャブ子」に元女囚が物申す! ポン中にも「プライド」があります『古畑任三郎』キャスト入れ替えで復活説も大コケの予感? フジテレビ「リメークドラマ」の黒歴史「刑事なんか、カネで買える」 元極妻が考える、ヤクザと警察の癒着の“実態” 次の記事 堂本光一、KAT-TUN上田に謝罪 >