サイゾーウーマンカルチャーブックレビュー加藤シゲアキの「人生を変えた1冊」読んでみた! カルチャー 【サイジョの本棚・打ち合わせ編】 加藤シゲアキの「人生を変えた1冊」読んでみた! NEWSの運命が変わっていたかもしれない言葉も 2022/06/26 11:00 保田夏子 サイジョの本棚 NEWS・加藤シゲアキのみならず、PTAで悩む人にもおすすめ ライター・保田 そういえば、そんなことあったね〜。やっぱり、これは加藤さんにピッタリの1冊かも。一方で、単純にエッセイとしてもドラマチックで面白いよ。著者は、PTAが「多くの人たちが『さほどそれでいいと思っているわけでもない』のに、誰が作ったのかもよく分からない決め事に縛られて苦しそう」な組織に見えていて、変革したいと思っている。 だけど、PTAの古参役員たちから見れば、それは「自分たちが頑張って作り上げたものを壊そうとしている」ように見えてしまって、当初はぎくしゃくしてしまうんだよね。 編集・B子 どちらも悪意があるわけではないのに、自分を「正義」だと思ってるから、お互いが悪く見えちゃう……って感じ。PTAじゃなくても、よくある話だなあ。 ライター・保田 最終的には相互理解が進んで、協力体制がとれるチームが出来上がるんだけどね。そういう意味では、『寝ながら〜』で学んだ構造主義を、PTAという身近な事例に置き換えて復習できる本かもしれない。前述の「欲するものは、まず他者に与えなければならない」という論も、このエッセイに適用できるところがあるし。 編集・B子 私の周りにも、PTAとの関わりで悩んでる人って多いんだよねえ。そういう人にとって支えになるエッセイになりそう。 ライター・保田 コロナ禍で直面した学校と保護者の戸惑いや葛藤も、つぶさに描かれているよ。著者が「間違いと、思い込みと、(略)挫折の連続」と語るように、成功エピソードだけではなく、自身の失敗や勇み足がつづられているところも役立ちそう。成功した理由より、うまくいかなかった理由から学ぶことのほうが多かったりするし。 編集・B子 シゲにもぜひ読んでもらって、今後の執筆活動の参考になるといいね。 次のページ NEWS・加藤シゲアキの人生を変えた本と、おすすめしたい1冊 前のページ1234次のページ 楽天 Yahoo セブンネット 寝ながら学べる構造主義 関連記事 相葉雅紀が読んだ『錦繍』は、嵐のいまと重なる!? 「別れと再会」の物語を味わうNHK『チコちゃんに叱られる!』マナー講師が大炎上! 過去にもあった『テレワークマナー』本にまつわる炎上SixTONES・松村北斗の愛読書『北海道室蘭市本町一丁目四十六番地』を読んでみた! キーポイントは「父子関係」と「夢への理解」?女性ボディビルダーが陥ったジェンダーの皮肉/肥満や女性に向けられる嘲笑/「自分の体は自分のもの」を知る2冊新年、新しいエンタメに出会いたい人への2冊『新しい出会いなんて期待できない~』『小説の惑星』