コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!
「美智子さまいじめ」の主犯だった、学習院「常磐会」とは――皇太子妃の座をめぐる“アンチ活動”
2022/05/21 17:00
堀江 昭和30年代に皇太子殿下(現・上皇様)の御教育参与(=教育係)として、御所でも勤めていた「保守派の大物」である松平さんが大反対することは見えていたので、妨害工作などできないように事前まで隠されてしまっていたようですね。
その松平さんの手先のようにして動いていた一人が、柳原白蓮さんだといいます。柳原さんは旧華族の出身ですけれど、富豪の男性を捨てて、貧しい弁護士志望の男性のもとに走るなど、奔放な恋愛事件を起こしたことで、華族の肩書を捨てさせられているんです。
それでも、歌人として上流社会で人気だったからでしょうか、13歳で華族女学校(現・学習院女子中等科)に入学するも、在学中に最初の夫と結婚、妊娠して中退という在学履歴だけは抹消されずに済んで、常磐会の会員名簿には残り続けられたのかもしれません。普通なら、不倫などが世間に知れ渡ると除籍処分を受けてしまうこともありえるのですが。
――名声がある人物に関しては無罪放免、ということでしょうか。結構、俗っぽいOB会ですね。