サイゾーウーマンコラム日本のアウト皇室史学習院「常磐会」が行った「美智子さまいじめ」 コラム 【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!! 「美智子さまいじめ」の主犯だった、学習院「常磐会」とは――皇太子妃の座をめぐる“アンチ活動” 2022/05/21 17:00 堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト) 日本のアウト皇室史 学習院「常磐会」は「きゅうくつ」「わずらわしい」、否定する卒業生も 堀江 そうですね(笑)。常磐会を扱った昭和時代の週刊誌記事の中では、常磐会の有力者の談話を掲載しているものも多いのに、「常磐会から次の妃殿下を!」というような意気込みを熱く語る、実名の談話を見る機会がないのです。日本人は本音と建前を別にしているということもありますが……。 ――ところで、特殊な空気を出している常磐会とは距離を置いている卒業生もいたりするのですか? 堀江 昭和くらいまでの価値観では、芸能界に入ることは上流階級出身の女性にとっては「身を落とす」行為だとされました。だから、小津安二郎の『東京物語』でおばあさん役を演じたり、老け役女優として有名だった東山千栄子さんは「終戦までは、総会への出席もご遠慮していました。戦後はぜひ出席してほしいといわれ、皇后さまにもお声をかけていただきましたが、何かきゅうくつで、好んで(常磐会の総会には)でかけません。格式ばっていますでしょ」とズバッと否定していますね。 ちなみに、柳原白蓮さんのように、卒業はしていなくても幼稚園から高等科のいずれかに、何年かでも在学していれば、常磐会への入会資格は生まれるようです。とくに有名人になった女性には常磐会のほうから入会のお誘いも来るようです。 旧・伯爵家の姫で、学習院高等科在学中の15歳のとき、「第一期東宝ニューフェイス」に応募、4,000人の中から合格資格を勝ち取った昭和の美人女優・久我美子さんによると「わずらわしく思えるので、はいらないことにしています」。 ――みなさん辛辣ですね(笑)。 堀江 久我さんは、「クラス会のかたがたとはよく集まりますけど」と言っているので、クラス会≠常磐会なんですね。やはり常磐会の特別な空気は学習院出身者の女性でも好き・嫌い、向き・不向きがあることがわかります。 前のページ1234567 堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト) 1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『日本史 不適切にもほどがある話』(三笠書房)。 記事一覧 X:@horiehiroki 原案監修をつとめるマンガが無料公開中。「La maquilleuse(ラ・マキユーズ)~ヴェルサイユの化粧師~」 最新刊は『本当は怖い江戸徳川史』(三笠書房) 最終更新:2022/06/01 15:38 楽天 偉人の年収 佳子さま眞子さまも常磐会員だね 関連記事 秋篠宮家が「推薦入試」にこだわり続ける事情――学習院のほかは「不合格」だった佳子さまに見る“事実”秋篠宮家が避け続ける「学習院」、知られざる皇族の関係ーーかつては「ウチにお入りになるのが自然」発言も秋篠宮家の教育と経済事情ーー「学習院」離れと筆頭宮家の「厳しい」生活費事情昭和天皇の娘、“月収20万円”サラリーマンと結婚で皇室人気上昇! 「逆に好印象」だったお相手の経歴とは?昭和天皇の娘が「タバコ屋の看板娘」に!? 青年実業家と結婚したプリンセス、知られざる日常生活 次の記事 SixTONES、「クソ楽しい」旅に反響 >