コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき130

ヤクザがそば屋に集まったら何が問題? 元極妻が考える「暴力団への便宜供与」

2022/04/24 16:00
待田芳子(作家)

 大阪のおそば屋さんもですが、「一罰百戒」という言葉しか思い浮かびませんね。目立ったところを叩いているだけですね。「暴力団員数」は減ったとはいえ、まだ準構成員を含めれば数万人はいますから、毎日どこかで組員さんたちはごはんを食べているのです。そこを全部叩けないから、「何かをやってる感」を出している印象です。

 たとえばお弁当は「500個買ったらダメ」で、「3個ならセーフ」とか、そういうことですかね。

 これは、私のような者ではなく、あの石原慎太郎都知事(当時)が東京都の暴力団排除条例が施行された11年10月1日に、記者団に対して「文房具屋さんが、暴力団員と分かっている人間がボールペン1本売ってくれって来たら売らないわけにいかないでしょう。100本売ったら経済利益の供与になるんでしょうか? それがよくわからないと(反対派が)言うのは確かにそうでしょうな」(同日付毎日新聞)と言ってるんです。今は有料データベースから記事が消えているのがちょっと怖いですけどね。

 「1本ならよくて、100本はダメ」とかの線引きをどこに置くのか、わからないまま暴排条例は施行から10年以上がたってしまいました。

 これは宮崎さんの受け売りですが、「ヤクザは悪くない」とは言っていません。悪いんですよ。悪いんですけど、ある日突然悪くなったわけではなく、悪くなるには理由があるんです。売春もそうですね。いろんな理由があって、仕方なく売春をするんです。

 「悪い人だから」と息もさせないのか……ということはどうなのかなと思います。

待田芳子(作家)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。

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最終更新:2022/04/24 16:00
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