ヘンリー王子と並ぶ英貴族の問題児? パーティ好きで抗議殺到、親友は「ダイアナ妃のめい」……話題のマナーズ三姉妹
英王室を頂点にした貴族制があるイギリス。貴族といっても昔と異なり特権があるわけではなく、先祖代々伝わる広大な土地や屋敷を維持していくのに必死で、没落する貴族も少なくないという。現在、世襲貴族は814人おり、その家族も貴族になるわけだが、その中で何かと話題になるのが20代のマナーズ三姉妹だ。
ノルマン朝を築いたウィリアム1世に従いフランスからイギリス海峡を渡り、イングランド征服に多大な貢献をしたという誇り高き先祖を持つマナーズ三姉妹。父親は第11代ラトランド公爵で、レスターシャーに位置する歴史ある広大なビーヴァー(フランス式ではベルヴォアールと発音)城で育った彼女たちも「レディ(公爵令嬢)」の称号を持っている。
由緒正しい貴族の血を引く三姉妹は気高い雰囲気を漂わせていることから、いつしか歴史ドラマ『ダウントン・アビー』に登場する「グランサム伯爵の令嬢、クローリー三姉妹」の”現代版”と呼ばれるようになり、ハイソサエティ向けの雑誌「Tatler」「Vanity Fair」などで、たびたび特集が組まれる人気者となった。
三姉妹は若く、活発で社交的な今風の令嬢であるため、バッシングされることもある。コロナ禍前は、ロンドンの閑静な住宅地区フラムにあるタウンハウスの別宅に、貴族、セレブ、はたまたデーヴィッド・キャメロン元首相のおいといったハイクラスの子息たちを招いてパーティを開催し、近隣住民たちから抗議が殺到。タブロイド紙に「バッド・マナーなマナーズ姉妹」「ノーマナーなマナーズ姉妹」などと書き立てられた。
しかし、たくましい三姉妹はバッシングされてもどこ吹く風で、インスタグラムに貴族ならではの優雅なライフスタイルやセクシーな写真を投稿。人生を満喫する姿は、「イギリス版カーダシアン三姉妹」とも呼ばれるように。ビーヴァー城を舞台にしたリアリティ番組を制作したいというオファーもあり、断ってはいるが、今後そういう番組を作る可能性がゼロではないことを三姉妹はにおわせている。
三姉妹は何もしない令嬢とは違い、パーティ好きだけれど仕事もしっかりとこなす、自立した女性。城の後継者は公爵の位を引き継ぐ弟だが、三姉妹は「異存はない」と口をそろえて言う。お嬢様ならではの言動で世間から白い目で見られることもあるが、“イングランドが誇る貴族”として愛されるのは、自分で生きるすべを身につけているからだろう。
今回は、そんなイギリスの社交界を席巻する貴族令嬢、マナーズ三姉妹をご紹介しよう。