コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」
小泉孝太郎に提案したい、アンガーマネジメントの方法――『上田と女が吠える夜』で見えたイライラの理由
2022/04/07 21:00
16年発売の「女性自身」(光文社)で、孝太郎は一緒に暮らす女性への要望を明かしていた。「柔軟剤は季節で替えてほしい」「女性が台所に立っているときは、リビングで待っていたい。そのときにお酒のつまみになるものを一品先に出してもらえたら最高」「『こうしてほしい』と言ったときに、拒否せずに食らいついてきてほしい」そうで、なかなか要求が多く、求める女性の理想が高いことがわかる。
相手に「こうしてほしい」と思うほど、かなえられなかったときにイライラするだろう。こうやって考えると、イライラは相手の粗相によってもたらされることもあるが、自分の要求過多ではないか考えてみる余地も必要だと思うのだ。
そうはいっても、有力政治家の家庭に育ち、人気俳優となった孝太郎に、そういう内省ができるかはわからない。「この人にもご両親がいるんだな」と考えて「水に流す」のがアンガーマネジメントのコツなら、孝太郎の恋人や、彼を支える仕事関係者は、何かあったときに「この人の親は、総理大臣だしな」と考えて、「あきらめる」しかないという話にもなる。
特殊な家庭環境を持つ孝太郎がやるべきアンガーマネジメントは、相手の「あきらめ」で自分のイライラが収まった可能性を想像しながら、「お互いさま」と思うことではないだろうか。
孝太郎が活躍するために周囲のサポートは不可欠。どうか周囲をイライラさせずに、仲良くしていただきたいものである。
最終更新:2022/04/07 21:16