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【薬剤師解説】「むくみ」改善の生活習慣&3つのおすすめ食品! 五苓散(ごれいさん)ほか漢方活用法も

2022/04/12 16:00
相田彩(薬剤師)
【薬剤師解説】「むくみ」改善の生活習慣&3つのおすすめ食品! 五苓散(ごれいさん)ほか漢方活用法もの画像1
写真ACより

 日常生活でよく起こる「むくみ」。夕方になると脚がパンパンになったり、お酒を飲んだ翌日は顔がむくんだりした経験はありませんか? むくみは自然に解消されることが多いため、どうしても見過ごされがち。しかし、そのメカニズムや水分との関係、予防法や対策を知っておくと、早めに解決できる場合もあります。今回は、むくみの原因や解消法を、薬剤師・相田彩氏が解説します。

1.むくみは「血流の悪化」が原因! 疾患が隠れている可能性も? 

 むくみの主な原因は、血流の悪化。通常は、毛細血管が全身を巡り、血液が滞りなく流れることで老廃物や余分な水分を処理しています。しかし、血流が停滞するとそのバランスが崩れ、組織間液と細胞の間に余分な水分が溜まって、むくみが起こってしまうのです。

 血行が悪くなる原因には、冷えがあります。冷え性だと、滞った水分がさらに体を冷やす悪循環を招いたり、溜まった水分が血管やリンパ管を圧迫して、症状を悪化させることも。また、運動不足や睡眠不足、ストレスなども血流を悪化させる原因です。女性ホルモンが水分の排泄に関わっているため、月経周期や更年期によってむくみが起こりやすくなることもあります。

 さらに、むくみには内分泌疾患や内臓疾患が隠れている可能性も。甲状腺の異常や心臓、肝臓、腎臓などの機能が低下してむくみが生じる場合もあるため、しばらく続いたり、指で押すと跡がついたりする場合は、医療機関を受診してください。

2.むくみを改善する生活習慣、2つのポイント

 むくみは、皮膚の下に余分な水分が溜まった状態なので、末梢血管の血流をよくすると、改善につながります。また、脚などの筋肉が少なくなると、血流が悪くなることも。日頃から、ふくらはぎや、ももの筋力が低下しないように気を付けて過ごしましょう。そこで、日頃からできるむくみ改善のポイントを2つ紹介します。


2-1.湯船につかるなどして体を温める

 シャワーだけで済ませるのではなく、湯船にゆっくりつかって、しっかり体を温めましょう。そうすると血行がよくなり、むくみも解消されやすくなります。また、入浴時の水圧も停滞している血流を促す効果があるので、湯船にお湯をためる時間がない場合は、足湯をするだけでも効果が期待できますよ。

2-2.適度な運動やマッサージをする

 筋力が弱くなると、血液を心臓に押し戻す力も低下して、血流が悪くなります。そのため、心臓から遠くにある脚の筋力の低下は、むくみの原因になってしまうのです。少しの時間でも散歩をするなど、脚の筋力をつける意識をしましょう。

 また、長時間のデスクワークや同じ姿勢でいることは避け、ストレッチやマッサージなどをして、血液を循環させることも大切です。

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