ママ友グループLINEから

錦鯉のネタをまねした子どもがトラブルに!? 学校から「漫才ごっこはさせないで」――テレビやYouTubeの影響に悩むママ

2022/03/27 18:30
池守りぜね(ライター)

東大卒タレントは見せたいが、タメ口タレントは不人気

 もちろん、子どもたちがテレビを全く見なくなったわけではないという。

「周りのママ友は、20~40代と年齢に幅があるので、みんなが共通で見ている番組は、子ども向けのスーパー戦隊シリーズやアニメくらい。ただ、クイズ番組に出ている東京大学出身の伊沢拓司さんや松丸亮吾さんはママの間で人気です。2人は子どもの学習教材でも、よく出てきますよ。でも、子どもたちはリアル鬼ごっこ番組の『逃走中』(フジテレビ系)が好きで、放送中は『ほかの番組を見せてもらえない』とママ友から嘆きのLINEが届いたこともありました」

 ママたちの間では、タメ口で話す若い女性タレントも不評だというが、それよりも芸人同士の振る舞いが気になるそうだ。

「タメ口を使うタレントの代表格ともいえるYouTuber・フワちゃんは、子どもに見せないようにしている親は多い。また、最近はテレビで芸人の漫才を見て、ツッコミがボケを勢いよく叩く様子を子どもたちがよくまねしているので、注意しています。例えば錦鯉のネタで、ボケの長谷川(雅紀)さんが『こんにちはー』と勢いよくあいさつをし、渡辺(隆)さんが『こんばんはだろ』とツッコミを入れながら長谷川さんの頭を叩く流れがあり、子どもたちの間ではやっているんですが、頭を叩く力が強いんです。子どもたちはじゃれあっているつもりのようですが、小学校で男の子同士がトラブルに発展してしまったみたいで、『相手を叩く力が強いので、漫才ごっこはさせないでくれ』と先生から保護者に注意喚起がありました」

 子どもが保育園の頃は、ごっこ遊びなどで男の子たちが戦隊キャラクターをまねて叩き合ったりしても、保育士さんが間に入って止めてくれる。だが小学生になると、行動範囲が広がるため、先生の目も行き届きにくくなるため、学校側も注意しづらいようだ。

錦鯉 独演会「こんにちわ」