コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

秋篠宮家が避け続ける「学習院」、知られざる皇族の関係ーーかつては「ウチにお入りになるのが自然」発言も

2022/03/12 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

――大変な意気込みと鼻息がこちらにまで感じられます(笑)。しかし、秋篠宮家だけはそうした「空気」を読まなかったんですね。

堀江 世間が秋篠宮家に対して、大丈夫かなと感じている不安はまさにそこなんですね。国民の多くは、学習院や、皇族方の進学について深い知識があるわけでもない。しかし彼らは「古き良き伝統とともにあっていただきたい」という夢や願いを皇族方に見つづけているのです。それなのに、国民より秋篠宮家のほうがむしろ斬新というか革命的なんですね。これはある意味、ものすごくシュールなことです。

 結婚や進学という人生の大事なイベントにおいて、まったく先例を重視しない秋篠宮家のあり方、そこに国民の不安が募っている。また、斬新なことをすると、その選択をした理由について説明を求められてしまいます。皇族方の持つ強いオーラは、その神秘性にあります。言葉を尽くして自分のあり方を説明すると、神秘性は失われてしまうものですから……。

――続きは3月26日公開

堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『日本史 不適切にもほどがある話』(三笠書房)。

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最終更新:2022/03/17 18:36
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