コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」
千原ジュニア、渡部建に「土下座させる」発言は時代にマッチしていない? 芸人としての「覚悟」に思うこと
2022/02/28 13:00
笑いさえ取れれば私生活はどうでもいい、というように、笑いと私生活がセパレートしていた時代が過ぎたことは、誰よりも渡部が証明している。もうすでに、好感度の高い芸人のほうが、笑いを取れる方向にシフトしているのではないか。ジュニアが渡部を土下座させたところで、世間がどちらかを身近な存在に感じたり、好感度が上がるとは思えない。
この点について渡部やその事務所が理解しており、ジュニアのオファーを断ったのならば、たとえ同じ芸人仲間であっても、無理やり前時代的な「芸人らしさ」に巻き込むべきではないだろう。
ジュニアといえば、落語家・桂三枝に「結婚して上のステージで、今まで見えへんかった笑いを作ったらどうや?」と言われたことが結婚を決めた理由の一つだと、2015年11月7日放送のラジオ番組『千原ジュニアのRPM GO!GO!』(ニッポン放送)で明かしている。
ジュニアは18歳年下の一般人女性と結婚し、二児の父となった。三枝の言葉の真意はわからないが、私生活から笑いを生む「最初の大御所」となるのはどうだろうか。そういうネタを拝見するのを楽しみにしている。
最終更新:2022/02/28 13:00