サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ元女囚が考える「身内の不祥事」 コラム 知られざる女子刑務所ライフ137 有名芸人の兄・山口組系組員が逮捕! 元女囚が考える「身内の不祥事」 2022/02/20 16:00 中野瑠美改め瑠壬(作家) 知られざる女子刑務所ライフ 作家・西村賢太さんの父は犯罪者だった 行き場のないムショ帰りを受け入れる更生保護施設もあるにはありますが、毎日就職活動をするのが前提で、生活指導は施設にもよりますが厳しいし、長くても半年くらいしかいられません。そもそもムショ帰りを雇ってくれるところは、まずないですからね。 ちなみに瑠美は知らなかったのですが、先日亡くなった作家の西村賢太さんは、小学生の時にお父さんが強盗強姦事件を起こしているんですね。 日本テレビ系の『テレビ三面記事 ウィークエンダー』で、実名で事件をおもしろおかしく紹介されたそうで、そこから不登校になったそうです。 それはなりますよね。オトンがレイプ事件起こしてテレビに出たら、最悪です。10代やと特にツラいと思います。親の離婚や引っ越しもあって、高校には進学しないで独り暮らしで日雇いのバイトをしながら安いアパートを転々として、趣味は読書だけ。 そこから作家さんになったんですね。家族が事件→一家離散→不登校→中卒→非正規雇用……まではありがちですが、そこから芥川賞はすごいです。 玉袋筋太郎さんと飲んでケンカしたりと、レアなエピソードも多いですが、死ぬには若すぎましたね。寂しさや自分のイヤなところをちゃんと作品に出せたのは、ただの飲兵衛やないですね。ご冥福をお祈りいたします。 前のページ12 中野瑠美改め瑠壬(作家) 1972年大阪・堺市生まれ。覚せい剤取締法違反で4回逮捕され、合計12年の懲役を経験。出所後は、刑事収容施設への差し入れ代行業や収容者と家族の相談窓口などを行う。現在は堺市内で「Night Space祭」を経営。著書『女子刑務所ライフ』(イースト・プレス)がある。 記事一覧 Instagram:@rumichibi1209 瑠壬公式YouTube 最終更新:2022/02/20 16:00 楽天 Yahoo セブンネット 女子刑務所ライフ! 家族は選べない 関連記事 78歳まで働ける国家公務員「保護司」は無給のボランティア! 元女囚が読む漫画『前科者』「覚醒剤の隠し場所」は缶コーヒーから生理用品まで!? 元ポン中が教える意外なトコロ“上級国民”90歳、コカイン税理士72歳、元女囚が考える「おじいさんの事件」「米を送ってくださることも……」刑務所ライブ20年“受刑者のアイドル”と、懲役通算12年の元女囚が語る「受刑者と慰問」覚醒剤で懲役通算12年の元女囚と、矯正施設ライブ504回“受刑者のアイドル”が見た「刑務所の実態」 次の記事 富裕層のはずが介護費用もままならない!? ケアマネジャーが見た、エリート家族の闇【後編】 >