コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第588回】

東出昌大、「事務所退所」報道は誤報!? 確証なき「週刊女性」記事の不可解

2022/02/08 21:00
神林広恵(ライター)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る

「週刊女性」2月22日号(主婦と生活社)(C)サイゾーウーマン

 作家であり政治家だった石原慎太郎氏が逝去した。メディア、特にテレビは追悼特集を組み石原氏の功績、その生き様を賛美してみせた。そして、女性や外国人差別発言などヘイトと思われる言動はスルー。亡くなったからといって、こうした問題にフタをするマスコミ、どうかしている。

第588回(2/3〜2/8発売号より)
1位「事務所ホームページでは今でも出演情報が更新されていて……東出昌大『1月末退所』が突然、“延期”の不自然」(「週刊女性」2月22日号)
2位「オミクロン株 軽症でも後遺症の恐怖『40代主婦が“認知症”状態に』」(「女性自身」2月22日号)
3位「深津絵里 子役の素朴なギモンに女心吐露『錠一郎 捨てられない…』」(「女性自身」2月22日号) 

 とても不自然で、なんらかの意図があるのでは? そんな少々不可解な記事が、「週刊女性」に掲載された東出昌大の事務所独立、退所に関するものだ。

 記事によると1月末日で所属事務所を退所すると報じられた東出だが、しかし、現在に至るまで東出の退所は公式に発表されていない。それどころか、事務所の公式ホームページには、今後の活動情報が更新さえされている。そのため、この退所情報自体に疑問符を投げかけているのだが、記事には逆に東出が“退所しない”という明らかな根拠もなく、断定はされていない。

 その一方、退所情報がマスコミに出回った理由は事務所の対応にあると、こんな指摘をするのだ。

「今回の独立報道においても、週刊誌編集部からの質問状に対し、《現状お話しできることはございません》と、否定とも肯定ともつかないコメントを出しています。“独立しない”のであればきっぱり否定するところですが、“現状では”といった含みのある表現をしたことで、また業界内で物議を醸してしまったようです」(芸能プロ関係者のコメント)

 つまり、事務所がどっちつかずの、そして何か匂わせるようなコメントを出したことが、この独立報道(誤報?)の原因だと指摘、というより糾弾さえしているかに見える。

 そして事務所批判の一方で、なぜか東出本人についてはこんな擁護をする。

「(不倫騒動以降東出は)仕事現場でとても物静かに過ごすようになっていました。飲み会などにもあまり顔を出さず、質素な生活を送っていますね。周囲と交流を持たず、あまり自分のことについて多くを語りたがりません」(映像制作会社関係者)

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