サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ元女囚が読む漫画『前科者』 コラム 知られざる女子刑務所ライフ136 78歳まで働ける国家公務員「保護司」は無給のボランティア! 元女囚が読む漫画『前科者』 2022/02/06 16:00 中野瑠美改め瑠壬(作家) 知られざる女子刑務所ライフ 保護司さんになるのは「偉いお年寄り」でエリートさん まあそんな無謀なボランティアを、瑠美もやりたいんですけどね。保護司さんになるのは、元教師とか元社長さんとかお坊さんとか「偉いお年寄り」でエリートさんですから、ムショ帰りの気持ちはわからないと思うから。 上から目線で「マジメに生きろ」とか言われても、反発しかないです。アンタに何がわかるか、ってね。 ムショに行くような悪いことをするのは、「原因」があります。だいたいは貧乏とか虐待ですが、友だちや恋人が悪い場合もあります。瑠美はそうでした。エリートさんは、そんな環境にいてたことないですよね。いっぺんもシャブを使(つこ)たことない人に、「やめろ」と言われてやめられるくらいなら、最初からやってません。 漫画を読んだ限りでは、主人公の佳代ちゃんの気持ちはわからないではないですが、「瑠美ならこうは言わないかな……」と思うことも多かったです。佳代ちゃん、自分の感想が多い気がします(偉そう)。 もっと、相手のお話を聞いたったらええのに。すぐには話さなくても、たとえば毎日やなくても、一緒においしいものを食べながら、少しずつ話せばええんちゃうかなと。 次のページ 自分が保護司ならどうするか 前のページ123次のページ 楽天 Yahoo セブンネット 女子刑務所ライフ! 関連記事 「覚醒剤の隠し場所」は缶コーヒーから生理用品まで!? 元ポン中が教える意外なトコロ“上級国民”90歳、コカイン税理士72歳、元女囚が考える「おじいさんの事件」「米を送ってくださることも……」刑務所ライブ20年“受刑者のアイドル”と、懲役通算12年の元女囚が語る「受刑者と慰問」覚醒剤で懲役通算12年の元女囚と、矯正施設ライブ504回“受刑者のアイドル”が見た「刑務所の実態」元女囚が振り返る「2021年薬物&刑務所の大事件」――ムショに行きたい人は「壮絶いじめ」覚悟で!