『ザ・ノンフィクション』レビュー

『ザ・ノンフィクション』専業主婦希望の婚活で噴き出した本人の問題「結婚したい彼女の場合 ~コロナ禍の婚活漂流記~後編」

2022/01/24 15:51
石徹白未亜(ライター)

結婚相談所には20代前半女性の入会が増加

 その20代女性は40代男性とお見合いし交際しているようだが、植草に相手との年齢差について聞かれたときに、「彼も(自分同様)海外にいた経験があって、年齢差を全く感じない会話ができていたので」と百点満点の答えをしていた。若くしていろいろなことと折り合い、諦め、妥協ができている、ソツのない大人に見えた。植草の手を煩わせず早々に「卒業」していくのではないかと思われる。

 一方のミナミは31歳のわりには幼く、それゆえに理想は高く、決めつけが激しい。しかし、そんなミナミが成婚に至ったらそれはとてもドラマティックだ。

 手ごわい20代ライバルが増える中、ミナミは植草のアドバイスのもと婚活で自己研鑽を重ね大人になり、現実と折り合いをつけ、狭き門である専業主婦になれるのか。

 また、専業主婦になれなくても、座布団のワタや、部屋の電気の暗さ程度で幻滅せずに「この人とやっていきたい」と覚悟を決められるのだろうか。

 次週の『ザ・ノンフィクション』は「おせっかい男とワケありな人々~あなたのお家 探します~」。アフロヘアーの高橋大輔は見た目とは裏腹に不動産会社「おせっかい不動産」の代表だ。彼の担当する客のほとんどは、普通の不動産会社だと断られてしまうような「ワケあり」な人が多いようで……。

石徹白未亜(ライター)

石徹白未亜(ライター)

専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。ネット依存を防ぐための啓発講演も行う。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)など。

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いとしろ堂

最終更新:2022/01/25 19:12
なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ
植草さんの器がただただデカかった