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『ザ・ノンフィクション』レビュー

『ザ・ノンフィクション』専業主婦希望の婚活で噴き出した本人の問題「結婚したい彼女の場合 ~コロナ禍の婚活漂流記~後編」

2022/01/24 15:51
石徹白未亜(ライター)
写真ACより

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。1月23日の放送は「結婚したい彼女の場合 ~コロナ禍の婚活漂流記~後編」。

あらすじ

 コロナ禍で2020年の国内婚姻件数は52万5,490組と前年より12.3%も減っている。外出自粛やリモートが出会いの機会を奪っているのだ。

 そんなコロナ禍で「婚活」を始めた、飲食店で働く実家暮らしの31歳の女性・ミナミ。共稼ぎの両親のもとで育ち一人で食事をとることも多かったと話し、専業主婦志望だ。

 恋愛経験のないミナミは結婚相談所「マリーミー」に入会するも、状況は芳しくなく、マリーミー代表、植草美幸による直接指導コース(月3万円)を受ける。植草は8割の利用者を1年以内に成婚させるやり手だ。

 専業主婦志望という条件でなかなか決まりにくかったミナミの婚活だが、資産家の家系で、駅前にマンションを2棟持っている40代の長谷川とは話が弾み、デートを重ねる。しかしその同時期にやりとりを始めた30代の介護士、町田に初恋状態になり、浮かれた様子で番組スタッフに話していた。

 恋心から、当初考えていなかった共働きのライフプランまで植草に披露していたミナミだったが、その後町田の自宅でデートをしたところ、気持ちは一転。町田との交際を終了したいと植草に告げる。

 町田の自宅で、使い込んだ座布団が擦り切れてワタが見えていたり、電球を取り替えておらず部屋が薄暗かったり、一方で(ミナミ的にはあまり価値を置かない)車にお金をかけているなど、リアルな生活状況を知った途端、急速に冷めてしまったようだ。

 一方、長谷川との関係だが、長谷川が親兄弟と同居していること、育った経済的な環境が違いすぎることなどが理由で、ミナミの母親は交際を反対。ミナミの心も揺れる。植草は「(母親がミナミのことを)一人前だと思ってないんだと思う。どっかで飛び出さないとね、自分が」とミナミの背中を押す。

 しかし、長谷川がミナミの実家にあいさつに来ることになった直前、ミナミは番組スタッフに対し「長谷川さんとは交際終了になると思います」と唐突に告げる。

 デートの際、具合が悪くなったミナミに対し、「僕もパニックになることがあるよ」と励ました長谷川の「パニック」という発言に対し、ミナミは持病があるのかと疑い出し、さらに、その疑いは植草への不信、怒りへと変わっていってしまったのだ。

 すっかりだまされた気になり、植草に言いたいことを言ってやると「マリーミー」に向かったミナミだったが、植草に諭され気を取り戻す。だが長谷川との間は交際不成立で終わった。

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