コラム
【特別企画】中野瑠美×Paix²(ペペ)座談会(後編)
「米を送ってくださることも……」刑務所ライブ20年“受刑者のアイドル”と、懲役通算12年の元女囚が語る「受刑者と慰問」
2021/12/29 11:00
――あらためて、Paix²のお2人のプロフィールをお聞かせください。お2人は、もともとは違うお仕事をされていたんですよね?
Manami はい。私は岡山大学固体地球研究センター(現・地球物質科学研究センター)で、技術補佐員をしていました。
Megumi 私は看護師です。
瑠美 すごい(笑)。そこからの歌手なんですね。
Manami そうですね。歌手をめざしていたんですが、1998年の「日本縦断選抜歌謡祭」の鳥取県大会に出場した時に知り合いました。それで、今のマネジャーに「デュオでやってみてはどうか」と声をかけられたんです。インディーズデビューは2000年4月で、翌年の01年4月に日本コロムビアより「風のように春のように」でメジャーデビューしました。
瑠美 もう結成20年なんですね。
Megumi はい。インディーズ時代の00年9月に地元の鳥取県警倉吉警察署の「一日警察署長」を務めさせていただいた時に、署長さんから「歌がさわやかだから、刑務所の慰問をしてはどうか」とライブを勧められたんです。そこで、同じく地元の鳥取刑務所でやってみようということになりました。
Manami 私たちは鳥取県内ではテレビやラジオにも出ていたので、職員さんとのお話もすぐにまとまりました。