ギャル曽根の小倉優子に対する「やりすぎ」行動に思う、まじめで真逆な友人との距離感
羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。
<今週の芸能人>
「パパも慣れてるからね」 ギャル曽根
『100%アピールちゃん』(12月13日放送、TBS系)
女優・辺見マリが「拝み屋」を自称する女性に洗脳され、5億円をしぼりとられた過去を2015年9月放送の『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)で明かしたことがある。マリは洗脳された原因の一つとして「まじめで責任感が強い」性格が仇になったと話していた。
学生時代ならまじめであることは評価されるし、それが美徳だと教えられるだろう。しかし、オトナになると、まじめさは時に仇になることもある。そんな「まじめの壁」に今ぶちあたっているのは、“ゆうこりん”ことタレントの小倉優子ではないだろうか。
歌手としてミリオンヒットを出したわけでもない、女優として当たり役があるわけでもないのに、今も消えずに芸能界を生き残るゆうこりん。独身時代は「こりん星のりんごももか姫」という設定で売り出すなど、不思議ちゃん寄りのキャラクターだったが、母となってからは料理の腕前を上げたほか、子どもの教育にも熱心だ。長男を有名小学校に合格させており、まさに「まじめな努力家」といえるのではないだろうか。
その一方で、なぜか結婚生活は安定しない。初婚の夫はゆうこりんの妊娠中に、ゆうこりんが所属する事務所の後輩と不倫していたことを「週刊文春」(文藝春秋)に報じられ、17年に離婚。翌18年、歯科医の男性と再婚を果たしたものの、その夫は身重のゆうこりんを置いて家を出て行ってしまい、弁護士を通じて離婚の意志を告げられたという。
夫は19年のクリスマス頃に家を出たとされているが、2年近く日々が流れた現在も離婚していない。お受験対策や芸能人としてのイメージなど、いろいろな事情があるとはいえ、ゆうこりんなら離婚してもやっていけるだろうし、あまり関係を長引かせても……というのは、凡人の発想なのかもしれない。ゆうこりんはまじめゆえに、夫婦仲がうまくいく方法を模索していたようだ。
今年9月17日に放送された『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に出演したゆうこりんは、夫婦仲をうまくいかせる本を読んだと語っていた。その本には「男の人が帰ってきたときに女性が小走りで玄関に行って『おかえり』って言うのがマル」「家事なんか全然しなくてもいいから、女性が笑ってるほうが男性はうれしい」などと書かれていたらしく、ゆうこりんは「“疲れたぴょんぴょん”とかやれば、もっと違ったのかな〜」と反省。しかし、番組MCのダウンタウン・松本人志は「まだまだ失敗しそうだね」と、その反省が見当違いであることをやんわり指摘していた。
「やればできる」を積み上げてきた人だけに、結果が出るまで愚直なまでにやり続けるのが、ゆうこりんの流儀なのかもしれない。他人からは、“頑固”とみなされることもあるだろう。そういう人と仲良くなれるのは、同じく頑固気質の人か、あまり物事を深く受け止めない、あっけらかんとした人ではないだろうか。