コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

秋篠宮さま「反抗」の数々! かつての「皇室離脱願望」や「やりたいことは遠慮なく実行」がはらんだバッシングの伏線

2021/12/18 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

――私は雅子さまファンなので、心が痛くなりました。

堀江 しかし、この兄宮のご発言について秋篠宮さまは「(皇太子殿下は)発言する前に、せめて(天皇)陛下とその内容について話をして、その上での」意見公開をするべきだったと、批判姿勢を明確になさいました。

 また「私は公務というものはかなり受け身的なもの」との姿勢も明らかになさっています。私なりに要約すれば、“海外で活躍したいという願望があってもよいが、国民に望まれたことに応える姿勢こそが、皇族の公務でもっとも大事なのではないか”となるでしょうか。

 また、恵まれた環境で暮らしているはずの皇太子殿下による“告発”は、エリート主義的に受け取られたのでしょうか。“優等生”とされつづけた兄宮一家の影に控えてきた“苦労人”の秋篠宮様による発言を、より肯定的に世間は受け止めたようですね。

――たしかに、これを機に秋篠宮さまの印象が私の中でも変わりました。ニコニコしてるだけではなく、はっきり物を言うタイプなんだなと。

堀江 ただ……外務省のキャリアとして活躍なさっていた雅子さまを、皇室に迎え入れた以上、諸外国との“皇室外交”において、存在感を発揮してもらうつもりだったのに、それがお世継ぎ誕生のプレッシャーをかけられる中、うまく実現できない時期が続いた(それが、雅子さまの適応障害発症に結びついた)とする皇太子殿下(当時)のお嘆きも理解できるのですが……。

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