コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

秋篠宮さま「反抗」の数々! かつての「皇室離脱願望」や「やりたいことは遠慮なく実行」がはらんだバッシングの伏線

2021/12/18 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

堀江 ファッション面での反抗で済めばよかったのですが……。

 この記事は礼宮さまの「皇籍離脱願望」に触れつつも、結局は天皇陛下(現・上皇陛下)が伝えた“皇族は天皇を補佐する存在”という鉄則を曲げるつもりはないと書いてはいます。しかし記事は“(自由がないなら)せめて皇太子殿下と待遇を同じにして”という宮さまの“平等願望”にも触れていますね。

――平民でも、長男と自分では親からの扱いが違うと葛藤する次男坊がいるようですが、皇室では残酷なほど明確に差があるわけですもんね。

堀江 そうなんです。秋篠宮家と皇太子家の大きな待遇差が縮まることは、長い間、ありませんでした。「女性自身」2006年10月3日号(光文社)の記事「悠仁さま『子育て』は愛子さまとどう違うの?」では、「天皇皇后両陛下、皇太子ご一家(略)の生活費3億2400万円」に対し、秋篠宮家は「5490万円」という待遇格差(当時)が記されています。

 住まいの規模にも格差は確実に見られ、「皇太子ご一家の東宮御所の広さは5460平方メートルで、秋篠宮邸は1417平方メートルと、約4倍の差」などと書かれていますね。

 同06年の「FRIDAY」10月6日号(講談社)の「悠仁さま 天皇教育に立ちはだかる『予算格差の壁』」でも、秋篠宮家に支給される「5490万円」の予算が、「未来の天皇」と目される悠仁親王のご実家のステイタスとして適切か? という問題が問いかけられています。

――しかし、この記事によると、当時の秋篠宮さま(元・礼宮さま)は、兄宮との“待遇差”に神経をとがらせている印象はありません。

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