コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

小室夫妻は歴史的には普通? 皇室に存在した“皇族のルールブック”にみる「結婚の教え」

2021/12/04 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

堀江 現代日本人にとって天皇陛下をはじめ、皇族がたは“神”に等しい。信仰の対象なのでしょう。普段はそこまで気にならなくても、何かあるとすごい注目が集まるところも含めて“神”っぽいといえるかもしれません。

 その“神”であるべき皇族だった眞子さんが、「好きな相手がどんな人物であったところで、やっぱり結婚したい!」という生々しい人間的欲望をさらけだし、その充足のために突っ走った行為に対し、国民から拒否反応が噴出したのです。

 “小室禍”を報道した、海外の記事のほとんどすべてが的外れに思われたのは、こういう事情が彼らにはわからないからでしょう。

 現在でも若い皇族には具体的なルールブックが与えられるわけではなく、先輩である皇族がたのお姿を見ながら、自分の道を歩んでいきなさいとだけ、諭されているようです。まぁ、眞子さんは歴代陛下のお姿より、父宮である秋篠宮さまの背中から学ぶ部分が多くても当然だったと思われますが。

 実際、今回、大宅壮一文庫で集めてきた、ここ15~20年ほどの秋篠宮家の教育をめぐる一連の記事で、眞子さんのご両親である秋篠宮両殿下が結婚に突き進まれた道のりを見ていると、意外な共通点がたくさん出てきました。

――次回に続きます!

堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『日本史 不適切にもほどがある話』(三笠書房)。

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最終更新:2021/12/04 17:00
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